アルプス〜日本海に!
*栂海新道を歩く*
行きたくとも、行けなかった山のひとつ「栂海新道」。
2日目は早朝4時、朝日小屋を出発する。
朝日岳は残念ながらガスで周辺の眺望が出来なかった。 山頂を後に、いよいよ「アルプスから日本海へ」の「栂海新道」だ!
来た道を振り返ると朝日岳が薄っすらと顔を出していた。
1時間程歩き眺めの良い所で朝食休憩とする。
周辺はお花畑でのんびりと周囲の景観を堪能出来た朝のひと時。
湿地帯の花は、長い道々、私等を励まし、楽しませてくれる。
アヤメ平では色んな花が咲いていて、
長い道のりで癒しのスペースでもあった。
黒岩山までは花があったが、それ以降は両脇は雑木の道となり、
アップダウンの山道を延々と歩くことになる。
黒岩山8:05、暑い山道を黙々と歩き9:35サワガニ山到着する。
10:25、北又ノ水場に着き、早速冷しソーメンにして食べる。
暑さで他の食べ物の喉通りが悪い中、冷しソーメンは、
するすると喉を通り美味しさも格別で一息をついた。
11:15分出発、柵海山荘の建っている犬ヶ岳を登り、
11:45分犬ヶ岳に到着。
疲れも出て来た犬ヶ岳の登りもきつかった。
栂海山荘は犬ヶ岳の肩で山頂より7〜8分の所にあった。
小屋で小休憩、途中追い越し追い越されての
女性3人のパーティーも到着する。
小屋には女性2人が泊まっていて、小野 健さんを待っているという。
今日はここまでにしたらと声をかけられたが、
頑張って白鳥山(小屋)まで行く事にする。
女性のパーティーは迷っている様子だった。
出発前に小屋前で記念写真を撮り
12:10分気合を入れ、栂海山荘を出発する。
犬が岳から1300m級の山を幾つか超える。
黄蓮山12:50、菊石山2:00、下駒ケ岳2:45、
そして次が今日の終点の白鳥山だ。
風も無く暑さの中、正に体力と根気の勝負!
インターネットに記されていた手記の通りであった。
途中暑くてふらふら状態になったので、
鞍部で風が少しでもある所で寝ころんで休憩を取った。
30分位横になり、体を休めて歩き出し、急登を根気で登る。
登りが終わったと思ったら小屋が眼前に現れた!
白鳥山山頂に建つ白鳥小屋だ!
暑さの中、今日の根気の歩きをようやく終える。
白鳥小屋到着4:05分で、今日の行動時間は、12時間40分で
後半は無風の炎天下、体力・気力勝負の歩きであった。
女性のパーティーも1時間後位に小屋に無事着かれ、
よく頑張ったと思った。
汗を拭き、着替えを外でして小屋に入る。
下の部屋は新潟から来たと言う桜井さん始め5人のグループと、
私等5人一緒にさせて貰った。
桜井さんは、栂海新道の道草刈りをこの頃で
10年もボランテァ活動をしているという。
なかなか出来ない事だ。(右の人)
5時過ぎに夕立が来た、夕立後白鳥山を頂点とする山並みが
遥かに見えてきた。何人かが外に出て山並みを仰ぎ見る。
小屋では夕食を挟み山談義が続く、新潟の桜井さんから
秋に彼の別荘に泊まりにと誘われた。
(その秋にお誘いを実現する)
それ以来桜井さんとは、楽しく交流を続けさせてもらっている。
第3日目、
白鳥山〜坂田峠・尻高山・親不知登山口=日本海に!
コースタイム
白鳥山4:45-6:05坂田峠6:30-尻高山7:02−親不知登山口8:40
栂海新道歩き、最後の3日目は、白鳥小屋4時45分に出発。
途中シキワリの清水で水飲み休憩をし、
一気に坂田峠まで下りた。
6:05分 ここで朝食休憩をし、6時30分に出発する。
低山とは言え切り立った岸壁で名高い親不知。
8時40分、海抜ゼロmに近い親不知登山口に到着する。
一息入れて親不知海岸に進み、日本海の海水をすくい、浸る。
「アルプスから日本海に!」
「栂海新道縦走」を達成!
私の登山経験で、新たな感動を胸に刻んだ一瞬でもあった。
縦走を終え、出発地蓮華温泉まで走る。
2台の車に分乗し帰路に、
「行きたくても、行けなかった山&コース」
「栂海新道」3日間の縦走を終える。
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