1,025m
ぼう    かけ   やま



   山友の船浪さんから棒掛山に登りたいが案内をしてくれる人を・・・と頼まれていた。
   昨秋オンベマツを一緒に登った綴さんが詳しいという話を聞いて、早速彼に電話で
   お願いをする。

   あり難いことに了解を貰い、16日に出かける事にしたと船浪さんに報告をした。
   そこに居合わせた奥さん始め井関さん、豊島さんも是非と言うことで、私等夫婦を合わ
   せて6人の計7人となり、晴予報の16日に綴さんの案内で棒掛山登山を実現した。

   三川・将軍杉の駐車場に午前6時に集合し、自己紹介とコースの打ち合わせをする。、
   棒掛山は、阿賀町(旧鹿瀬町)にある山である。危ない所もあり、雪の具合とそれぞれの
   体力度も勘案し、みんなで協力をしながら登ろうと意思統一をして出発する。

   一台の車を水沢集落手前の林道奥の下山予定の所に一台配車し、水沢集落からの
   林道で車で行ける所まで入り、身支度をして林道歩きを開始する。

   気温と雪の状態から、ピッケルかストックを、そしてアイゼンは無くともとしたが、鋲長靴の
   人はよしとして、私は登山靴であったのでピッケルは置いてストックにアイゼンを持参し、
   途中からアイゼンを付けて歩いた。

   雪の付き具合からしてこれからの棒掛山への今回と同じルートは難しいのではと思えたが、
   経験を積んだ人であればビールのカッチや別ルートは可能と思われる。

 


  登 頂 者 綴さん、船浪夫婦、井関、豊島、私等夫婦、計7人 天気 晴 
  コースタイム
    
水沢集落林道車止7:15-8:15林道峠8:20-9:45ビールのカッチ9:55-
    11:34
頂上12:37-13:25杉鼻尾根標識12:35-車止14:33


7:15分出発 林道を歩くこと1時間、半分は雪の上を歩く 林道途中から綴さんから振り返りあの頂きが棒掛山と説明を受ける
7:22 林道の峠からいよいよ藪の尾根に取り付く 藪を分けること約30分
若ブナ林の雪原に出る。今迄綴さんが下げた赤布をたより更に追加しながら ビールのカッチを見上げ立ち休憩をし綴さんの話を聞く
斜面の向こうに蒜場山が見える 蒜場山の雄姿が見える所で途中立休憩をする
ビールのカッチの登りはかなりの急登で、凍っていたらアイゼン必須
上の方左は雪が切れていたので、右側から雪のある所を巻いて登る
一部クレパスを越えて慎重にピークを目指す
9:45分、ビールのカッチに到着 蒜場山がくっきりと、その後に飯豊連峰が横たわっている
次のピークを目指して残雪と藪を分けながら進む 藪漕ぎと急斜面の残雪渡りは疲れる。
次のピークまで約1時間、そして休憩。
次のピークをを目指して約20分頑張る そのピークはなだらかであった蒜場山を背に記念写真を撮る
棒掛山頂上迄は緩やかな登りとなっている 11:34分頂上に到着、風も無く暖かい山頂で約1時間休憩を取る
棒掛山の標識を背に全員で記念写真 12:37分 少し戻って下山は杉鼻尾根を目指す
途中尾根が分かれ読図力のある人か経験者でないと難しい
広い若ブナ林から杉林を抜けて 急斜面を慎重に、一人滑るが機転を利かせて
柴に掴まり滑落の事なきを得る。綴さんが下山を誘導する
急降下から尾根筋を歩き、この後の急降下は隊列を組んで慎重に降りる 振り返ると歩いてきたビールのカッチの稜線と蒜場山・そして飯豊連峰が
藪漕ぎしながら赤布を探し、トラバースして降りる 藪を越えブロック雪崩の跡を渡り、赤布を頼って
隣の尾根に移動、さらに赤布を見つけながら下山する
                    藪漕ぎを終え、雪のある平らな所に出て次の尾根に上がる。
                    予め車を待機させた林道迄、赤布を頼り、綴さんの指示するルートを取りながら杉林を通って進む。
                    14:33分、ドンピシャで、車のあるところに出た。さすが綴さんの棒掛山に寄せる思いと経験に感心をする。




   下山後、水沢集落林道に置いた車を取りに移動する。今回のルート取りで登りもブナ林の平らな
   所は、以前に付けた赤布が行き先のしっかりした目安となった。

   ビールのカッチ登りから棒掛山頂上迄は、その時の雪の状態を判断してのルート取りが必要である。
  下山のルートは、杉鼻からの下山は過去に付けた赤布が大いに約立ったが、このルートは綴さんの
  取ったルートであり、雪の状態・条件によって、その人やパーティーによりルート取りは違って来る。

  今回、特に下山のルートは綴さん独自のルート取りである。
  私は良く考えたルートと思うが、他の人に勧める為のルートではなく、一つの参考ルートとして捉えて
  頂きたい。

  棒掛山を登り終えて、船浪さんや井関、豊島さんは、「兼ねて念願の棒掛山の登山が出来て満足!」
  と、何回もつぶやき、彼等の喜びようが私の胸を響かせた。

  案内を頂いた綴さんに、このレポート作成にあたり、心から御礼申し上げます。