浅草岳
1,585m



   少し高い山に登って汗を流し、山を楽しむのに地元の粟ヶ岳にでも登ろうかと考えていた。

   コバイもさんとさとやまさんのブログを見たら浅草岳のヒメサユリがまだ見れそうなので
   予定を変更、浅草岳に登る事にする。

   13日、日曜日、出来るだけ早めにと心したが、家の出発が5時になってしまった。
   天気も晴れマークで人気の山なので心配したが、駐車場は充分余地があった。
   朝は肌寒いくらいの気温であり、登るには最適である。

   浅草岳のコースは、何時もサクラゾネのみである。ネズモチコースは道も悪く展望も良くない
   と聞いていたので、浅草岳は、何回と登っているがすべてサクラゾネコースである。

   林道は、ウオーミングアップのつもりで歩き、サクラゾネ登山口から自分の脚力を試すこと
   もあり何時もより少し足を早く運んだ。

   やはり、前岳付近になると疲れを感じたのでペースを調整する。
   湿度が低いせいか、珍しく汗の割には水分を体が要求した。嘉平与ポッチからの景色は
   何時もながら素晴らしい。前岳を過ぎると何時もの雪渓が出てくる。

   下山する人から雪渓は気を付けてと声を掛けられていたし、過去雪渓の怖さを体験して
   いるので私は慎重である。

   前日相当な雨のようだ、林道を歩いて沢の草が相当倒れていたのでその様子が伺える。
   雪渓も豪雨で表面が洗われ、渡り始めはアイスバーン状になっていたので、しっかり
   ステップして雪渓を渡った。

   木道を歩き、頂上直下の草原は爽やかである。しかし、ヒメサユリの花はもっと咲いて
   いてもと思うほど少なく感じた。少し時期が遅れたことと咲年でないのかもしれない。

   山頂に到着すると、ネズモチコースから私等の前に出発した男性が先ほど着いたらしく、
   カメラのシャッターを切っていた。

   私等も山頂で写真を撮ってもらうと、福島側の天狗の庭へと向かった。シラネアオイは
   まったく無い、ツバメオモトも終り、コバイケソウが少し見えヒメサユリも所々に咲いていた。

   天狗の庭周辺は草原で通り抜ける風は爽やかで極楽気分である。
   草原の中に咲くヒメサユリと雪渓の上の浅草岳の山頂を見上げる光景は何とも言えない
   美しい姿である。

   30分ほど休憩をし、頂上を目指して下山にかかる。大分沢山の人が登ってくる。
   草原の休憩場所に気持ち良さそうにビールを飲んでいる姿はのどかである。
   雪渓の上にも初夏の雪を楽しんでいる人達もいる。

   私等は、初めてネズモチコースを下山してみる事にした。知っている人にも何人かに会う、
   成る程、思った通り急降下で道もあまり良くない。登りも下りも時間的には変わりないように
   思えた。

   かなりの人がこのコースを登って来る。恐らく林道を歩かずすぐに登山道が近いので、この
   コースを選ぶ人もいるようなので、下山は、サクラゾネコースを勧めた。

   下山時は10時前後であったが、気温も上がり風も上ほど無いので汗が滴る。
   人気の浅草岳、まだヒメサユリが見れるということで、今日も県外からの登山者もかなり来ら
   れたようである。

   下山して時間が早かったので、林道途中左側にある「新潟県立・エコ・ミュージアム」
   立ち寄り、自然散策道を歩き施設を見学してきた。

   この場所もコバイもさんとさとやまさんのブログに度々紹介されていたので、一度は訪ねてと
   思っていたが、それが今日実現した。

   浅草岳の自然を散策しながら、得られる自然の知識と自然の素晴らしさを体験するには、
   良い施設と思った。是非夏休みをも利用し、子供達と訪れて欲しい施設である。

   初夏の手軽に登れ、それなりに山の雰囲気を満喫させてくれる浅草岳の登山を終えた。

        
 



   登頂日 2008年7月13日(日) 天気 晴
    登頂者 私等夫婦

   
私らのコースタイム
    駐車場6:36−7:07サクラゾネ登山口−8:05嘉平与ポッチ−8:24前岳分岐−8:38頂上−8:53天狗の
    天狗の9:309:45頂上9:49−10:05前岳分岐ネズモチ登山口11:12−11:17駐車場 


浅草岳のコースとタイム(駐車場案内板より)
7時36分、駐車場を出発し林道歩き 途中、2000年6月18日遭難救助中、
ブロック雪崩で二重遭難された4名の碑
サクラゾネ登山口 30分ほど登ると支稜線で景色が広がる
嘉平与ポッチと浅草岳が向こうに 駐車場をアップ、台数も増えてきた
守門岳に雲がかかっている 8:05分、嘉平与ポッチに
斜面の岩場を歩く、この辺からヒメサユリがポツリと 前岳を目指して
鬼が面の稜線 嘉平与ポッチを振り返る
この稜線を越えると分岐と草原・雪渓が現れる 青空に映えるヒメサユリ
可憐でもありますね 気分の良い木道歩きです
ネズモチコース・前岳の分岐です 雪渓です、常に注意して渡った方がいいですね
三分の一を過ぎると快適歩きです 頂上下の休憩場所と草原、周辺にヒメサユリが咲いています
8:38分、頂上です。今日は爽やか蚋は居ません 頂上を越えて天狗の庭へ下ります
池糖もあります のびやかな草原です
涼風が草原をなでて行きます 福島緑の百景「浅草岳の大草原」と印されています。
正面は浅草岳、団体は無理!グループ数人のスペースです
田子倉ダムが眼下に ヒメサユリも道中・周辺に咲いています
下山です。この風景も好きです 池糖があります。トキソウ、ワタスゲが咲いていました
青空と夏の雲、そして草原です 暑くなり雪渓で涼を楽しんでいる人も居ました
もう一つの分岐案内です、初めて右に下りました 11:12分、ネズモチ平登山口に着きました
帰りに「エコミュージアム」に寄って来ました。自然観察散策道路です。