紺碧の空
白銀の粟ヶ岳
1,29.7m


粟ヶ岳はこんなに良い天気に恵まれ順調に登れる日は稀。

鎖場までの急登ヵ所は雪質により危険!

6合目下の午の背も時には厳しい。



  登頂日 2008年12月20日(土) 天気 快晴
   登頂者 私等夫婦

  この日のコースタイム 
   登り
     
登山口9:19-3合目9:54-大栃平10:14-鎖場10:53-粟庭の頭10:57
     -7合目避難小屋11:16-
頂上12:16
    下り
    
 頂上12:23-12:58避難小屋14:12-登山口16:06





   朝起きると新潟も珍しく澄み切った青空が広がっていた。

   宝蔵山にと思ったが、あまりもの晴天でしかも朝は放射冷却状態であったので山の雪道もぬが
   らないだろうと思って粟ヶ岳を目指す。

   登山口の第2水源地の駐車スペースは満杯で何とか置けるスペースを見つけることが出来た。
   やはりこの晴天を逃さず粟ヶ岳に登るハイカーが何時もより多い。けど、山ですれ違う人は車の
   数ほど感じない。

   9時19分登山開始をする
   最近山を訪ねる回数が減っている事もあり、やはり体は少々重く感じる。
    無理をしないで、ゆっくり登る事を心がけて足を運ぶ。

   2合目手前で、汗ばみベストを脱ぐ、陽射しが温かい。3合目からの袴越山と宝蔵山はくっき
   り見えた。
   3合目は休まず進み、急登を一歩一歩、4合目に差し掛かると登山道に雪が少し見えてきた。

   第2ベンチの大栃平で水飲み休憩をする。今日は守門岳もすっきり、粟ヶ岳頂上付近も真っ白だ。
   鎖場付近の登山道は雪の上で、鎖場の岩は凍っていたので滑らないように足元を確認しながら
   鎖とロープをしっかり握って登る。眺めの良い6合目の粟庭の頭に到着する。

   6合目の標識の周りが大きくえぐられていた。何でだろうと思ったが、落雷しか考えられない。
   凄い破壊力である。近くに人間が居たら吹き飛ばされる破壊力である。雷の怖さを改めて実感する。

   粟庭の頭を少し下って急登をゆっくり登り、7合目避難小屋に到着。避難小屋から素晴らしい雪山の
   粟ヶ岳山頂を見上げながら小屋での休憩を取らず足を進める。

   胸突き八丁の8合目から9合目の急登をダブルストックで登る。鋲付き長靴が今日は向いている。
   高度が上がると風が吹いて来た。登り開始の汗だくとは違って体感温度が奪われ寒さが増してくる。

   9合目に着きベストをザックから取り出し着込む。

   9合目からの粟ヶ岳稜線は雪山の素晴らしさを今回も見せてくれた。一昨年、1月5日以来の素晴ら
   しい粟ヶ岳のロケーションを味わう事が出来た。

   9合目からの稜線は素晴らしい眺めだ!見上げたり、振り向いたりしながらカメラのシャッターを何回
   も切りながら頂上を目指した。

   12時16分、頂上に到着する山頂からの風景は素晴らしい眺めである。白銀の飯豊連峰は遠
    くに浮き上がって見える。川内山塊の峰々もくっきりと見えたが、風が強く長く頂上には居られない。

   私らの後から一人の人が登って来たが、知り合いのOさんであった。
   記念写真のシャッターを切ってやり、お昼は避難小屋で取ることにして下る。

   下りながら頂上から北峰、中峰の素晴らしいロケーションを堪能しながらの下山である。

   8号目付近から寒さも和らぎ雪も少し柔らかくなって来た。避難小屋に入ってお昼とする。
   小屋では会ったことのある三条のMさんと旧新津のXさんも昼食を取っていた。山の話が弾む。
   二人も知らないうちに一緒になっていたこともあるようで、山の出会いは楽しい。

   避難小屋から二人は先に下山したが、粟庭の頭で一緒になり4人で山の話をあれやこれやしながら
   立ち止まったり、振り向いたりしながら、ゆったり楽しく下山する事が出来た。

   ちなみにお二人の登山のスピードは、私らは逆立ちしても無理である。
   しかし、山の楽しみ方、遭難に対する心がけの基本は私らと同じ考えであったので一層親近感を持っ
   た二人であった。

   この度の粟ヶ岳登山は、今年最後の快晴の登山となるかもしれないが、快適な粟ヶ岳登山を終えた。




4合目から雪が 大栃平からの守門岳
鎖場前の稜線に 眺めの良い粟庭・6合目のピーク
7合目避難小屋
7合目上から8合目と9合目の北峰を目指して・・・
北峰に上がり、正面の中峰、そして粟ヶ岳本峰を目指す。
中峰の登り、左は雪庇ヶ張り出している。粟ヶ岳のガス時は、左を避ける事が肝要。
振り返るとふたりが登って来る。
中峰を超え最後の登りで粟ヶ岳山頂
間もなく山頂
頂上に着きました〜 後ろは守門岳
一本岳と河内山塊
河内山塊と遠くに飯豊連峰
粟ヶ岳の裏側の稜線と河内山塊
下ります。正面は中峰、その先が北峰
中峰の登り
中峰の様子
北峰に下ります
粟ヶ岳を振り返ります
北峰にて
右・権ノ神岳、から宝蔵山、白山
避難小屋から北峰と中峰
粟ヶ岳の全景、山頂は中峰の陰、


12月、快晴の粟ヶ岳、しかも雪質条件も揃い、

快適な雪山登山が出来た