だい   ほう  やま
大方山
865.3m


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    登頂日 2009年2月9日(月) 天気 曇時々晴
    登頂者 小柳 私等夫婦

     
コースタイム
      登り=
名古津登山口出発9:00-460m峰9:48-650m峰10:27-大方山頂上10:28
      下り=
大方山頂上11:33-名古津登山口着13:51
 




  大方山は藪山で積雪期か残雪期に登る山とされている。
  昨年、グループで大方山を3月下旬に計画したが、3月中旬に雪不足のため登れる状態ではないという
  ことで断念した。

  今年も雪不足だがどうだろうかと思い、幸い9日は天気が良さそうなので、様子見に出かけようと思った。
  当然私等は始めての山なので、近郷の山はたいてい登っている小柳さんに電話をしたらOKという返事を
  貰い3人で登ることになった。

  登るからには、私も山の状況を把握するため、羽田さんと岡本さんの登頂記を読ませて貰った。
  朝7時に小柳さんが家に迎えに来られ、私の車に乗り換えて、室谷を目指して車を走らせた。
  天気予報は晴、しかし朝の空は雲が厚かったが、室谷に近づくにつれ青空が出て来た。

  天気が良いことに越した事はないので、気持ちも晴れてくる。名古津の集落に入ると、左側に「名古津
  清水」という看板が現れるとすぐ先にバス停があった。

  そのすぐ手前左に除雪をして車2台くらい停められるスペースがあったので、そこに駐車をした。
  登山は、バス停の右脇の杉林の林道(作業道)から入るが、砂防ダムの左側が低くなっていてカンジキ
  の跡もあったので、そこから入った。

  歩き始めるが、つぼ足では無理なので砂防の下からカンジキを付けて砂防の堰堤を渡り、杉林に入った。
  小柳さんは、一度登っているのでルート取りは彼に任せながら歩く、カンジキの後は別の方向へ付いて
  いたので登山者のカンジキ跡ではなかった。

  杉林を抜けてトラバース気味に抜かりながら登り、460m峰の右側の支稜線に上がる。
  汗も出て来たので上着を脱ぐ、今度は私が少し先になり稜線を登り、460m峰を捲こうと思って進むと、
  
  急坂のせいもあるがかなり抜かって思うように進めず、稜線に戻る。所々切れてはいたが稜線を詰めて
  460m峰に着いた。

  ピークで水を一口飲む、下を見下ろすと常浪川と県道沿いの墨絵のような旧上川集落が一望出来た。
  一息入れて切り立った細い稜線を少し下り、左側の稜線に取り付き、緩やかな登りの雑木林を進む。
  途中平らな所で立休憩を入れ、だんごを一串づつ、そしてりんごを食べてお化け杉?のある稜線に登る。

  ここからは、稜線沿い正面に大方山のピークが見えてくる。さらに右側にはどっしりした鍋倉山が見える。
  この稜線沿いは杉が連なっているので、この杉の下か脇の歩きやすい所を選びながら山頂を目指した。

  途中わずかだが、一箇所左に切り立った尾根をトラバースして再び稜線に出て暫らく登ると、少し雪庇が
  せり出した大方山頂上が目の前に現れる。

  小柳さんは、膝くらいある雪をこざきトップで登る。さらに急坂になり、腿くらいの雪をラッセルをしながら、
  頂上直下を直登始めた。

  途中クレパス状態の所で足を突っ込み危険と判断して右側の稜線にルートを変えて移動する。
  頂上直下は、雪が凍っていたらアイゼンとピッケルを必要とする個所である。

  何れも急坂なので滑らないように、慎重に足場を確保しながら稜線に上がると、後は比較的容易に頂上
  に辿り着く事が出来た。

  頂上に着いた時は、薄曇であったが、矢筈岳はじめ川内山塊はくっきりと見え、御神楽岳の素晴らしい
  山容も見え、大日岳を前衛にした真っ白な飯豊連峰もくっきり見ることが出来た。

  幸い風もないので、私は何時ものように着替えをし、フリースを着て食事とした。小柳さんが担いでくれた
  ビールを分けてもらい、久し振りに山頂にてビールで喉を潤しながらお昼とした。

  小柳さんも誘ってくれてありがとうと、素晴らしい眺めに感嘆しながら何回もお礼を言われた。
  むしろ、彼が殆どトップを歩き、私らが安心して登れたのに恐縮しながら、小柳さんも喜んでくれた事に私
  も嬉しかった。

  頂上で1時間少々、冬の山で1時間も休憩出来る日は余りない。3人で記念写真を撮って急坂の山頂を
  下る。

  何時ものように雪山の下山は早い。登って来た道を下り、460m峰の支稜線を下ったが、途中で切れて
  いたので、右に折れて沢状の所を下り、杉林のところに出て登った名古津の県道に下りた。

  もう一週間したら、雪の状態も変化しているので、460m峰までのルートは、登り下りとも雪の状態を見
  ながら一番進みやすいルートを選ぶのが無難ではないかと思った。

  下山して「みかぐら温泉」に入ったら丁度温泉祭りということで、一人250円の半額で入浴が出来た。
  大方山に登れた満足さに加え、さらに温泉に半額で入れて得をした気持ちも加わり大満足をしながら家
  路に向かった。

  ちなみに、温泉祭りは3月1日までとのことで、250円で入浴できるのでお勧め温泉である。

  
  



名古津バス停手前のスペースに駐車 先の杉林から入ったが、正規は手前右杉林
砂防堰堤を渡り手前の杉林に移動  460m峰支稜線に
460m峰手前 460m峰から山間の集落を見下ろす
460m峰にて 460m峰を下って左稜線に登る
左稜線に取り付き、緩やかな稜線を登る ここで立ち休憩をする
主稜線杉林を目指す お化け?杉??
お化け杉?横から大方山を望む 杉が連なる稜線を登る
途中急坂を捲いて 再び杉の稜線を歩く
大方山頂上はもうすぐだ しかし、最後は急坂・急登だ!
直登を試みるが 雪の下はクレパスが
ルートを修正して右にトラバース ここも急勾配なので慎重に!
おっとと、滑った。ストックをしっかり刺し込んで!と声を掛ける 先頭は稜線に上がる
後は直登して頂上だ! 頂上からの鍋倉山
御神楽岳 遠く白い山、中央が矢筈岳
川内山塊を眺めながらお昼を! 鍋倉山と奈羅無登山
飯豊連峰 3人で大方山頂上の記念写真を
下山します 下山時は青空が出て来ました
頂上直下、ここを下ると後は安心です 頂上を振り向き仰ぎました
460m峰手前の緩やかな雑木林です 杉林を通り、少し下手の県道に出ました


思ったより室谷地域は雪があったが、天候によっては
雪解けが進むことが考えられるので、460m峰までは
今後の天候次第で条件が良くもなり、悪くもなるのでは
ないかと思うが、今回は満足出来た大方山であった。