大 岳
1,432m


   登頂日 2009年3月18日(水) 天気 快晴
   登頂者 私等夫婦 登山口 魚沼市(旧守門村)二分集落

     この日のコースタイム
      登り
集落除雪終了地点7時25分-大岳林道分岐8:40-9:05保久礼避難小屋9:14
           -キビタキ小屋9:51
大岳頂上着11:00
     下り大岳頂上発11:45-途中昼食休憩30分-保久礼避難小屋-13:10
           -大岳林道分岐13:36-
歩き出し地点14:30
           *登りは黙々、下りは知り合いに会って話をしたりでのんびり下山を楽しみました。






   今年は雪が少ないので、守門岳を目指して3月18日早朝6時10分に家を出発する。
    3月の守門岳は初めてであり、林道除雪が何処までされているかも不明、守門岳の尾根の途中が切れて
   いる所はこの時期は危険箇所であるので、ピッケルとアイゼンを用意をして出かる。

   栃尾旧市街地始め山手も雪が少ない。石峠トンネルを超えて魚沼市に入ると雪の量が増え始めた。
   二分集落に向かうと積雪が多くなり、除雪終了地点に着くと5台くらいの車が止まっていた。
   空いている所に車を入れるともう一台車が到着しここは満杯となる。
  
   支度をしていると、さらに車が到着し、後方の空き地に数台が止まる。
   支度を終え歩き始めましたが、この時期歩くのは始めてなので積雪で守門岳の入り口を通り過ぎてしまう。

   後から来た夫婦に聞くと、守門岳は私等が予想した危険箇所で何回か引き返したので今の時期は大岳に
   登ると聞かされ私等もスイッチして大岳に登る事にした。

   夫婦はスノーシューですこぶる早いスピードで歩き、私等も二人のトレースを歩き、途中私等がカンジキを
   付けている内に二人は見えなくなり、そのトレースを頼りに私等のペースで歩く。

   歩く方向は分かるが、何処に取り付くのか見当がつかないまま尾根筋・沢筋を歩くと林道らしき分岐に着い
   たので考えると、二分林道から大岳に向かう林道の分岐であった。

   雪のない時は、車で登山口まで簡単に入れるが、歩くとそれなりの時間は掛かる。
   大岳を正面に守門岳の姿をその右に見ながら歩みを進める。

   保久礼小屋に着き、このコースであればアイゼンは不要と思って木の根元にアイゼンを置き、本格的な登
   りに備え、腹こしらえをして出発をする。

   朝はつぼ足で歩き始めたが、すぐカンジキを付けて歩き、ここも標高の割りに雪が柔らかい。
   夏道は階段登りなのでそれなりの急登なので、一歩一歩登り前進。

   ぶな林の中に差し掛かり、キビタキ小屋は、雑木の中の見栄えのしない小屋と思っていたが、雑木に代っ
   て雪に覆われた小屋は立派な小屋に見えた。

   キビタキ小屋を過ぎて少しなだらかな登りから、またの急登で丸い頂がすぐそこと思わせる登りが続き歩け
   ど歩けど頂にはなかなか着かない。

   やっと、ピークに上ったと思ったら、その先に又大きなピークが立ちはだかり、成る程、これが大岳なんだと
   思いながらゆっくりと登る。

   広い雪原の尾根歩きは雄大で気分が良いです。標高を上げるにつれ風が強くなって来る。
   汗かきの私があまり汗が出なくなり、それだけ登りでも体感温度が低くなったと言うことでもある。

   先に歩いていた男性の姿が見えるが、彼のピッチも早い、朝会った夫婦が下山してスライドする。
   もう20分位頂上まで掛かる距離のようだが、健脚な夫婦である。

   私等も歩き出して3時間35分、11時に頂上に着くことが出来ました。
   雪のない時と比べて頂上があまりにも広くて途惑うほどの広さであった。

   画像にもありまが、頂上から20〜30mくらいさらに上に雪がせりあがっていた。
   到着して休憩をよそに、素晴らしい景色につられてセッピの先端近くまで行ってカメラのシャッターを切るが、
   極めて危険な行為であったことに気付く。

   体が冷えないうちに、何時ものように山頂で着替えを済ませて真冬並みの体感温度に重ね着をして完全な
   防寒をして頂上付近を歩き回る。
   私等がいる足元が東洋一のセッピの所と思いながら周辺の景色をカメラに収める。

   頂上を楽しんでいると、だんだんと頂上を目指し到着する人が増えてきたので極寒の頂上に45分も景色を
   楽しんだのでゆっくり下山開始をする。

   周辺を眺め、山頂を振り向きカメラのシャッターを切りながら頂上直下に差し掛かると、スキーを付けた同郷の
   顔見知りの二人が登って来るのに出会う。

   シャッターを切ってやり、私のカメラのシャッターも切らせて貰う。先日は地元の宝蔵山麓の柿木平に滑りに彼
   らと出会って、今年は二回目の出会いとなる。

   二人は、浅草岳にも毎年スキーを担いで滑り降りるコンビで、山スキーの醍醐味をあちこちの山で楽しんでい
   るようだ。彼らとも別れて少し下ると風も弱くなたので、腰を下ろして山を眺めながらお昼とする。

   食べ終わり再度下山です。気温も相当高くなり雪がいっそう柔らかくなりました。歩くにも歩きつらく、スキーは
   尚更の事です。こんな条件の日は山スキーも快適と言えない暖かさとなった。

   あまりの暖かさで、私は保久礼避難小屋に着いたら、上着を脱いで半袖になって下山する。  
   異常だ!兎に角異常な気温だ!そんな異常な暖い日の3月、残雪期として初めての大岳登山を終えました。


  


二分集落除雪終点を出発です 7時25分歩き始めました
トレースを使い杉林から左尾根に取り付く なだらかな尾根が続きました
ここは何処?と思ったら二分からダム迄の林道で大岳分岐でした 保久礼避難小屋大岳登山口を目指す
保久礼避難小屋に到着 小休止をして大岳の登りに入る。峡彩ランタン会の標旗が
ひと登りで緩やかな登りの稜線に 大岳の頂きの一部が見えて来る
ぶな林の急登を一歩一歩登りました キビタキ小屋が見えて来ました
キビタキ小屋を超えると大きな尾根になります 登り続き頂上は遠い!小休止
遅い私は休まず一歩一歩頂上を目指す 振り返ると歩き出していました
大きな稜線が続きます 頂上はまだかと、何回も思いながら歩きました
夏道と大違いの大岳、流石大岳と思いました ようやく先に歩いていた男性が見えて頂上と思いました
11時、ようやく頂上到着です 頂上の様子です 鐘を吊るすポールが下に
頂上は風があり相当な寒さです 完全防寒をして頂上付近を歩きました 頂上の祠が頭を少し出していす。20〜30m頂上が動いています。
頂上から張り出しセッピになっているんですね
要注意です!
その張り出したセッピの上から青雲岳・守門(袴)岳の稜線を撮りました 中津又岳への稜線とセッピです セッピが緩んだら何処も危険です!
中津又岳のセッピをアップ、大岳頂上のセッピはもっと大きいです 雪のない頂上とはまるで違います 東洋一と言われるゆえんに納得しました
休憩していると登山者が何人か登ってきました 私等は11時45分下山開始しました
下りはのんびり気分です 頂上を振り返りました
また歩き始めると、同郷の人二人がスキーを付けて登って来ました。
また逢ったね!今度は鳥海山で逢いませんかと会話を交し記念にパチリ!
昼食を途中で取りぶな林を下りました 気温が上がり雪は柔らかくなりました
キビタキ小屋前で記念撮影です 保久礼避難小屋が見えてきました
最後のピークで大岳を振り向く 暑くなり半袖になりました 橋を渡ると歩き出した終点です


「百聞は一見に如かず」初めての3月の大岳登山となりましたが、
今回の登山で大岳・守門岳の大まかでも積雪期の
登山道始めその様子を知る事が出来ました。
帰りに藤平山経由の守門岳の登山口を
下見して家路に着きました。