コマクサを訪ねて
岩手山
2,041m




     登頂日 2009年7月6日(月) 天気 快晴
     登頂者 私等夫婦  登頂コース 焼走り登山口

      今回のコースタイム
        
焼走登山口発5:26−第2噴出口6:41−第1噴出口6:51−分岐7:39−8:40平笠不動避難小屋8:46
        −馬返し&焼走りお釜稜線分岐9:28−
頂上着9:34
        
頂上発10:01−お釜巡り−お釜稜線分岐10:37−10:58平笠不動避難小屋11:04−分岐11:39−焼走登山口着13:13





   朝明るくなり始めたので外を見ると快晴。
   早速外に出て岩手山を見上げると岩手山に陽があたり始めて山頂が赤い。
   4時30分、朝食の準備を始める。登山口は駐車場からすぐ近く、すでに登山口に向かっている人も居る。
   
   岩手山は登山日和に恵まれた。朝食を済ませ、登山口に登山届けを出して5時26分登山開始で歩き始める。
   朝にしては温か過ぎる。風も殆どない状態の気象条件である。

   最初は、平らな林歩きから緩やかな登り坂になり、土砂流出を止める木杭が打たれた登りの登山道を歩き、第2噴出口
   からは九十九折の登りで6時51分、約1時間半で第1噴出口に着いた。

   第1噴出口は、展望が良い場所だが、私等は立ち止って下を眺める程度で歩き出した。ようやく風が当たるようになった。
   コマクサの群生地は、第1噴出口から10分程歩くと現れた。

   薄いピンク色のコマクサが左右の斜面に群生している。日本一と聞いていたが納得である。
   コマクサの群生を左右上下と眺めながら、カメラのシャターを何回も切りザレ状で歩きにくい登山道をゆっくりと登る。

   コマクサの小さい葉もあちこちに芽を出していたので、環境に適した土壌と気象条件と思った。
   残念な事に、柵の中に入り足跡で砂が荒れた所も見受けられ、コマクサが咲くのに相当の年月が掛かると言われて居る
   事から、残念に思った。

   岩手山のコマクサは他の花や低木と共存しているのが特徴のようである。
   ハクサンチドリやハンショウツルも共存して咲いていた。

   コマクサの群生するザレ状の登山道を終えると、上坊コースの分岐となり、ここからトラバース気味に岩手山を捲きながら
   登りの登山道になる。
  
   暫らく歩くとシラネアオイが出て来た。そのシラネアオイも歩く登山道には何箇所も群生していた。
   今年、私が住む新潟近郷の山を歩いたが、こんなに沢山のシラネアオイを見ることは出来なかった。
   沢山のハンショウツルにも驚いた。所々にサンカヨウの花も咲き、モミジカラマツの蕾も登山道脇に連なって見られた。

   岩手山は、コマクサを目当てにして登ったが、想像を超えて多種で珍しい花が見れた事に満足しながら、平笠不動避難小屋
   を目指して歩く。8時40分、平笠不動避難小屋に到着する。
   
   平笠不動避難小屋は平地に建てられ、後ろの奇岩も眺めとしては面白い。
   岩手山は正面にドンと聳えている。頂上まで後800mの距離の表示だが、まだキツイ登りがある事を目の前にしてまだかと
   思うとため息が出た。

   平笠不動避難小屋で水飲み休憩をして気を入れて出発する。
   今迄の山登りで見上げるピークは案ずる程でない事を何回も経験しているので、一歩一歩頂上を目指して歩いた。

   急登の九十九折を登り、振り返ると平笠不動避難小屋や御苗代湖も下に見えて眺めも抜群である。
   ウツギやオオバキスミレ、イワキキョウも姿を現し、冷たい風も吹き上げ私等を励ましてくれた。
   9時28分、馬返しから合流するお釜稜線の分岐に着く。頂上は目前で後は緩やかなお釜の稜線を登るだけだ。

   9時34分岩手山(薬師岳)頂上に着く。頂上で記念写真を撮り、腰を下ろして持参のトマトとおにぎりを食べながら二度目の
   岩手山頂上でのひと時を味わった。

   下山は、天気も良いのでお釜めぐりをして下山する。
   お釜の中に円錐のピークがあるが、ガイドブックによると、妙高山と言う名のピークである。
   お釜巡りをして妙高山の裾に岩手山神社があった。

   岩手山神社は相当古そうで歴史を感じた。お釜周辺には沢山の石仏が神社を囲むように設置されている。
   きっと何か曰くがあるのだろうと、少し興味を持たざるを得ない光景である。

   お釜巡りは36分で下山口の分岐に着き、岩手山に別れを告げて一気に下山する。
   平笠不動避難小屋迄は、登りの半分の21分で着いた。
   そんなに急いだわけではないが、膝に負担が掛かるので休憩を入れながら下山をする。

   コマクサの群生地のザラ場の下山は順調でむしろ膝の負担は少ない。
   第2噴出口からの下りは長く感じた。しかも足に負担が掛かるので途中休憩を入れて登山口に13時13分に到着する。

   早速、自販機で冷たい飲み物で喉を潤し、入浴料金500円の焼走り温泉に入浴して3時30分焼走りを出発する。

   帰路は、経費節減で横手迄高速道路を利用し、横手からは国道13号線を南陽市まで南下して113号線&290号と走る。
   夜12時に自宅に到着し、花の鳥海山と岩手山の登山の旅を終えた。
  
  
 



朝目を覚ますと快晴、岩手山は朝陽で輝いていた 朝食を終え、5時26分登山口出発する
えぐれた登山道を歩く 最初に見つけた花がハンショウツル
木杭の打たれ土砂流出を防ぐ登山道を登り 第2噴出口過ぎ、展望の良い第1噴出口に出るとようやく風を肌で感じる
第一噴出口から岩手山を仰ぐ ハンショウツルが沢山出てきました
ハクサンチドリとコマクサが共存して咲いています 第一噴出口から約10分で、コマクサの咲くザレ状の登山道に
ピンクのコマクサが山肌一面に群生していました
ピンクのコマクサ コマクサが左右上下に群生する登山道が長く続きました
コマクサが足元まで増えていました ミヤマカラマツ
雑木の囲まれ花を左右に登山道を登ります シラネアオイロードです
シラネアオイ シラネアオイが登山道沿いに群生しています
サンカヨウとシラネアオイです ユキササ
岩手山が目の前になりました 平笠小屋が建っている所です
やれやれ平笠不動避難小屋が見えてきました 小屋に到着し水飲み休憩をしました
ミヤマダイコンソウ ハクサンチドリ
タンポポ 平笠不動の奇岩です
目前の岩手山、もうひと登りです 平笠不動避難小屋が遠くになりました
平笠不動避難小屋と周辺の様子を見下ろしました 御苗代湖が下に見えます
アキノキリンソウの蕾 この白い花は??
編み張りコースの稜線か 馬返しからの分岐の稜線に出ました
頂上方向です 馬返し方向のお釜の稜線です
頂上に向かって歩きます 9時34分頂上に着きました
頂上で記念写真を撮りました 頂上からの噴火口です
10時01分、頂上での休憩を終えてお釜廻りで下山します お釜の中のピーク妙高山です
山頂が遠くなりました お釜歩きです
お釜の妙高山と右に岩手山です お釜の岩壁
石仏が奉られていました 岩の上に大きな剣が
お釜の中の岩手山神社 岩手山神社の全景です
神社を過ぎてお釜の稜線に上がります お釜の稜線、右端が岩手山
岩手山と噴火口           登った時の分岐の手前です           
分岐でここから左に下山します 一気に下山、平笠不動避難小屋に到着です
イワブクロ アカバナイチヤクソウ
ミヤマオダマキ ウコンウツギ
次の出番を待つモミジカラマツ サンカヨウ
上坊と焼走りの分岐を過ぎます 13時13分、登山口に到着しました


花の鳥海山&岩手山のコマクサを見に登りたいと
思っていたふたつの山をようやく登ることが出来ました。