天狗角力取山障子ヶ岳記録



 第1日目天狗角力取山へ

  この日のコースタイム
     駐車場発10:00-焼峰11:10-11:50トラバースで降下、沢に12:03-猟師の水場12:26
     -稜線12:44-13:34観測所手前広場13:46(これ以降さらにゆっくり)-14:07栗畑14:10
     -14:26天狗小屋分岐-14:33天狗角力取山14:38-天狗小屋到着14:53
                                         
総行動時間、4時間53分

  コースを歩いて
    天狗角力山取山の紅葉も素晴らしいと以前から聞かされ今回の山行きとなる。
    大井沢川の天狗コース川沿いに入ると間もなく駐車場がありそこで駐車する。

    朝から時折降っていた雨も小康状態となり、山仕度をして登山を開始する。
    少し歩くといきなり急登となり覚悟するがすぐに緩い登りになった。
    所謂、ぶなやカラマツ林が続く通称バカ平の歩きだが、やがて粘土質の急登となる。

    焼峰に着くと雨が少し強くなるが、気温も高目だったので合羽なしで歩く。
    しばらく歩くと竜ヶ岳を左にトラバースで降りて沢に差し掛かり、そこで一息入れて腹ごしらえをする。
    小休憩後沢を越えると登りとなり次の稜線を目指す。

    途中、「猟師の水場」で水を一杯飲んで尾根に上がると紅葉が一段と進み登山道も緩やかになった。
    遊歩道を歩く気分で若い紅葉を眺めながら歩くと、やがて登りとなり観測所近手前の平坦部に到着する。

    観測所手前の平坦部に来るとガスも上がり青空が出て来た。
    幸いここからが展望が利く所で、朝日連峰の小朝日岳が雲間から顔を出していた。

    ここで休憩をして、粟畑手前迄石段を登るが、紅葉の山肌を眺めたり、朝日連峰を眺めたり、そして
    天狗小屋も眼下に見ながら粟畑のピークに着く。

    以東岳と障子ヶ岳は残念ながら雲の中から顔を出さなかったが、大(小)朝日岳はクッキリと姿を見
    せてくれた。

    周辺の紅葉を楽しみながら、今日のうちにと天狗角力取山に登り記念写真を撮り天狗小屋に入る。
    天狗小屋到着は14時53分で朝10時に出発した時間からして夕暮れ迄は充分余裕の時間であった。
    早い夕食で、夕陽は観る事が出来なかたので5時30分頃シラフに入るといつしか眠りに就いていた。



 第2日目障子ヶ岳に

  この日のコースタイム
      天狗小屋発5:45-栗畑6:06-障子池6:46-障子ヶ岳7:17-8:30柴ナデ9:00-
      沢渡渉10:45-林道10:55-登山口分岐11:23     総行動時間、5時間38分

  コースを歩いて
    天狗小屋の泊り人数は私等を入れて16人で、連休に歩いた人は雨風に悩まされたと話をされた。
    昨日はお昼前に到着したパーティーや私等が眠ってから7時頃到着した人も居た。

    その人の朝の話では、竜門小屋からで途中雨と風でその時は、2時間のコースを4時間掛けて慎重に
    歩き、予定より大幅に遅くなったという。
    幸いにも今年の気温は温かく、その人はベテランであるので出来た事だと思った。

    この日は、狐穴小屋を目指す4人のパーティー、障子ヶ岳を目指す人とパーティーは私等含めて10名
    であったが、私等が一番早く天狗小屋を出発した。

    ご来光は天狗小屋の窓から見られ、出発時には雲間からご来光が光り輝いていた。
    周辺の山肌は、紅葉とご来光の陽射しで紅く輝き、秋の短い紅葉のひと時を演出してくれた。

    何とかこの晴れ間が続いてくれればと願いながら栗畑に着くと残念ながらだんだんと雲が多くなり山肌
    の紅葉はくすむようになって来たが、時々射し込む太陽の光で時折紅葉の山肌が輝いた。

    山容の素晴らしい障子ヶ岳を正面に見ながら進み、時々後ろを振り返えり、昨日歩いた尾根筋も見なが
    ら何度も何度も立ち止まりシャッターを押して景色を眺めた。

    障子ヶ岳迄幾つのピークを越えただろうか、ピークを越えるとまたピークが、何回か繰り返して障子ヶ岳
    のピークに立った。

    障子ヶ岳の途中、何回も立ち止まったので休憩の必要はなく水を飲んで周辺の山並みを見渡した。
    昨日、今日と以東岳は姿を現さずに見ることが出来なかった。

    障子ヶ岳を後にしていよいよ本格的な下山になるが、障子ヶ岳とこれから歩く右斜面は岩肌で岩の淵を
    歩く事になり、左斜面は雑木の紅葉、右斜面は岩肌の紅葉を見ながらの下山となる。

    飯豊・朝日連峰でこれだけの岩肌を見せてくれる岩山はこの障子ヶ岳だけではなかろうかと、これまた
    何回も振り返って柴ナデのピークに着いた。

    すると一人柴ナデに登って来た人が居て会話をすると地元の人であった。
    今日の予報は晴れるとの事で写真を撮りに登って来たと言うが、今日も予報は外れたようだ。
    柴ナデでの休憩と会話を30分、周辺の朝日連峰へのルート取りを聞く事が出来て大変参考になった。

    柴ナデからは、すぐ下は比較的緩やかな快適な稜線歩きであったが、その下からは何ヶ所か急降下で
    滑る所もあるので気を付けて、その個所は特に慎重にゆっくりと通り、何時ものように膝に負担をかけな
    い様に心がけ休憩を入れながら下山、紅葉の天狗角力取山と障子ヶ岳の馬蹄形縦走を終えた。

    下山後は、大井川集落の温泉に二日間の疲れと汗を流して、西川町から長井市・小国町経由113号線を
    走り、関川村の7号線を突っ切り胎内から高速道に乗り暗くなって家に着いた。