初心者・中級者の
            「にいがた100山」について


        2006年の暮、「手つくり工房・菅家」の社長が新潟の山のパネルを、頼まれたので
       知恵を貸して欲しいと言って来られた。

       「手つくり工房・菅家」という会社は、深田久弥の「日本100名山」や新潟の山の木製パネル
       山名盤を本業の傍ら、製造販売をしている。よって、社長も山好きな方である。


        新潟の「山の友」のメンバーが、中高年を始とする初級・中級者を対象とした100山の
       パネルの製作の依頼を受けたのでと、相談に来られたのがきっかけである。

       山登りが好きな人達、老若男女が、新潟県内の山を目標を持って登る事は良い事だと
       私も思いました。

       原案を見て初級、中級者対象の100山ということで私も協力させて貰う事としたが、
       結局一任されることになってしまいました。

       私は、女房の還暦を記念し、深田久弥の日本百名山登山に同行し、日本百名山を登り
       終えたとはいえ、県内の未登頂の山は沢山あり、不肖を承知して作業に入りました。

        初心者、中級者を対象とした「にいがた100山」を選ぶに、その根拠とある程度の基準が
       必要と考え、その基準を次の3つと致しました。




  選定の考え方

    @初心者及び中級者が気楽に登り楽しめ、危険の少ない山

    Aガイドブック等で紹介されていて、登山道があり、案内標識が比較的しっかりしている山

    B泊りであっても比較的無理なく登れる山(この場合経験者同伴を)




          この三つの選定の考え方を基に、経験者をはじめとする多方面からのアドバイスが必要と考え、
         高立山には新潟市を始め、近郷の山好きな人達が沢山集まるので、その人達からも参考意見を
         聞かせて貰いました。

         一方、僅かな山登りのベテランの人脈をもたどり、大所高所からのアドバイスも頂きました。
         又、私は、山を中心としたインターネットの「ブログ」を開設しているので、そのブログにも案を載せ、
         参考意見や要望も聞きいて参考とさせて貰いました。

         基準を設定していろんな方からのご協力を貰いながらも、数多い山の中からの、選定の難しさと、
         しかもポピュラーな山を選ぶ難しさを痛感した次第です。

          若干、中・下越に集中した感もあり、中級者から見れば、初級クラスの山はこんな山かと思う山も
         ありますが、低くともそれぞれの山の良さもあり、まったくの初心者からの山歩きと了解頂きたい。

         しかし、中には上級者クラスの山も幾つかあり、初心者が経験を積み重ね、経験者と一緒で
         あれば大丈夫と思われる山も加えました。

         ただ、焼山は登山解禁になれば、当然登山道も整備されるであろうと考え100山に加えましたが、
         現在、未だ登山道は整備されていないので初心者は、憧れの山とし、登山道が整備されるまで 
         しばらく様子を見ることを勧めます。

         名前については、他県では「○○県の100名山」として公表されているところも結構ありますが、
         私には、数ある山を名山として格付けする資質も力量もないので、一つの目標として登る人達の
         ために、
初心者から中級者向けの「にいがた100山」としました。

         
新潟県は広い面積であり、100の山を登るだけでも簡単でないと私は思っています。
         
「にいがた100山」は時間を掛けて登り、合わせてその土地の歴史や風土、地域の人達とも
        触れ合うことが出来れば、人生の幅も広がるのではとも思う次第です。


         経験者は、この100山に限らず、初級クラスの山はもちろん、中級クラスの山も初心者を同行し、
         山の素晴らしさと、厳しさ、そして、登り方やマナーをも教えて、山登りがお互いに一層健康で楽しい
         ものになればと、私は願っています。

          新潟県には、佐藤れい子さんの著書で「越後の百山」と題して本が出版されており、中には、
         道の無い山は上級者向けとし、「にいがた100山」は、重なる山もそれなりにあるのでお許しを頂き、
         合わせて参考にされ、経験を積んで、
「越後の百山」にも登って欲しいと思っています。

         私には道の無い藪山は無理のようですが、他は出来るだけ頑張って見たいと思っています

         山登りのスタイル、考え方と思いは、その人、その人により違うので、無謀でない限り、違いを認め
         尊重しあうことが必要であるというのが私の考えです。

         「にいがた100山」を纏めたら、
山のスペシャリストである岡本 明さんから早速ホームページに
         掲載を頂き、関心を持つ人達のために参考に供して頂いたことに、あらためて感謝致します。

         また、今回私のHPのリニューアルに当たり
、新潟県の山情報を網羅している「百山百色」
         各山にもいろんな方の登山情報をもと考え、リンクさせて頂いた事にも、感謝申し上げます。



                                   高橋 誠一(ブログのハンドルネーム、 まこと)



            * その後焼山に、2008年7月笹倉口、9月に笹ヶ峰から登りました。参考にして下さい。