立山・室堂~五色ヶ原~薬師岳に!
三日目
8月10日(金) 晴
今日は折立に下山し帰路だが、薬師小屋から殆ど下りなので
周辺の景色を眺めながら、ゆとりを持って下山したい。
よって、朝食は4時50分からということなので、出発の準備を終え
一番に食卓について朝食を終え、5時10分薬師岳山荘を出発する。
=薬師岳山荘を後に=
今日も快晴の朝だ。
9年ぶりに歩く下山路、薬師岳と山荘を振り返り、振り返り下る。
=遠くに槍ヶ岳が=
陽がまだ昇らないが、遠くに槍ヶ岳、手前に鷲羽岳、水晶岳
、そして雲の平9年前に歩いた山々を眺めながら歩く途中、
ハクサンイチゲ、イチリンソウ、キンコウカ、シオガマ等が咲いている。
木道も敷かれ高山植物が保護され、再生し始めていることに安堵する。
=薬師峠キャンプ場=
薬師平を通り、沢伝いに降りると薬師岳キャンプ場に着く
30kg、40kgと大きな荷物を担いで縦走する人達にも結構会った。
今はそんな大きな荷物は担げない。
如何に軽くして、快適に歩けるかを念頭に縦走する。
=太郎兵衛平と太郎平小屋が=
キャンプ場から少し登ると木道になり周辺の花と景色を見ながら歩くと
太郎兵衛平と太郎平小屋が見えてくる。
当時の縦走を思い起こすと懐かしいしかし、
脚力は現在の方が勝っていることは有り難いことである。
=正面に北ノ股岳と黒部五郎岳が=
正面に北ノ股岳と黒部五郎岳が見えるゆるい登りのように見えるが
、実際は違う黒部五郎岳の登りもきつかった。
しかし、眺めはすこぶる良かった。
そして黒部五郎小屋は、下に見えるが
炎天下長い道のりであった事を思い出す。
=道中花も沢山ある=
この間、花も沢山見ることが出来て歩く人を飽きさせない区間だ。
チングルマが朝陽に照らされて群生していたのでカメラに収めた
春と初秋が同居し始めている。
=太郎兵衛平に着く=
太郎兵衛平に着くとラジオ体操の音楽が鳴り、
広場に数十人の人たちがラジオ体操をしていた。
私等も一緒に体操に加わり。
体操が終るとそれぞれ目的のコースに入り、残る人は殆どいない。
周辺の山を見渡しながら、ここで大休憩をする。
=太郎平小屋を後に=
太郎兵衛平は広い台地だ!
縦走路、出入りの拠点であり、十字路だ。
一度歩いたことのある山や道は何となく余裕を持って歩くことが出来る。
しかし、記憶の半分はなくなっている。
そんなことを感じながら7時に太郎兵衛平を出発、折立登山口に下山する。
折立に9時35分到着し、10時30分の有峰口駅行きのバスに乗車。
電車に乗継ぎ立山駅に、そして車で帰路に、
二泊三日の五色ヶ原縦走を堪能した山旅であった。
おわり