浅草岳
1,585m


登 頂 日 4月14日(日) 天気 晴
メンバー カワセ・まこと・かよこ


コースタイム
大自然館発
・6:30-嘉平与のポッチ9:10-前岳9:29-浅草岳・9:30(カワセ)・9:45(まこと&かよこ)
山頂発・10:25-休憩25分-
大自然館着・14:35 登り、3時間15分、下り、4時間10分 (総時間8時間5分)



カワセさんから残雪の多い時期に浅草岳に登りたいと同行の依頼される。

今年は雪解が早いので登山口の残雪がどの程度か分からない。

その場に行ってから登るか別の山に変更か
状況を見て判断する事にして朝5時に家を出発しました。

先日hiroiさんが、早坂尾根は下りの方がベターと言われたので
次回は早坂尾根を下れたらと思っていた所でした。

しかし、どちらも下りにはトレースが無いと
ルートを取りは難しいし、特にガスが出たら早坂尾根はアウト!

何れにしても天気と雪の具合で現場で判断するしかありません。

登山口の大自然館に到着すると思ったより残雪の量は多く
既に数台の車があり、これから登る山スキーの人達も見えました。

雪の量は十分と判断し、早速支度を整え出発する。

昨日以降のスキーのトレースがあり、
気温も低く雪も固かったので、ツボ足で歩き始めました。


6時30分、黒姫山をバックに出発の写真を撮り、ムジナ沢脇から登り始める
幾つかの杉林を左右に通り抜ける 先行のスキーヤーと挨拶を交わしてお先に・・・
振り返ると守門岳&黒姫山の姿が見えてくる
急登を登りいよいよ稜線に出る

稜線に上がると先行していたカワセさんが待ていた
浅草岳山頂方面は雲が多くなっている
黒姫山と粟ヶ岳、川内山塊の峰々
守門岳と黒姫山の姿が眼下に、時々立止まり振り返って景色を眺める

稜線に出て嘉平与のポッチが見えるので
カワセさんには私等には構わずに先行するようにとお願いする

風が強くなって来たのでアノラックを着る。
北峰の姿も堂々とどっしりしている。
嘉平与のポッチ手前のピークと前岳と浅草岳山頂が見えてくる

嘉平与のポッチを過ぎて前岳と浅草岳に向かう。
カワセさんは新雪を踏み分けて歩いている。
高度が上がったので北峰も少し下に見えてくる
風も強くなって来たが、かよこも頑張っているようだ。
昨日、新雪が降ったが、前岳稜線は雪が飛ばされている
右の平らな尾根が下山予定の早坂尾根
前岳から目指す浅草岳

単独の青年が降りて来たのでしばし立ち話をする。

私等より2分程先に出掛けた若い単独の女性と思ったら違う・・・・
彼女はどっちのコースを取ったのだろう??・・・か・・・
最後山頂の登りに、後ろは鬼ヶ面の岩壁
9時45分、頂上に到着しました。15分早く到着したカワセさんと3人でガッツ!
山頂から田子倉湖と鬼ヶ面山、毛猛山塊のパノラマ
山頂から早坂尾根を見降した山並みの全景

早坂尾根にトレースはありませんが、天気が良いのでルートは取れると判断しました。

山頂で風景を眺めたら風を避けて休憩を凡そ1時間程取り、
下山に掛かろうと思ったらスキーの単独の青年が早坂尾根から頂上に向かっていました。

彼が頂上に着くのを待ち、私等は10時20分下山を開始しました。

頑張って浅草岳に登れて満足気分!
広大で眺めの良い早坂尾根を満喫しながら下ります。ルン!ルン!・・・
3人のスキーヤーと挨拶を交わして進みます
目の前に広がる大パノラマを眺めながら下れる早坂尾根の特権です!
カワセさんは先行、私等は早坂尾根の素晴らしさを味わいながら降ります
浅草前岳、嘉平与のポッチのピークと稜線が見えて来ました
ゆっくり過ぎる私等に合わせて、カワセさんも浅草岳を振り返ります
もう二度と来れないかもしれないと・・・景観を胸にそして4分の1の目に焼き付けています
浅草岳を背にして下ります

広大で長い尾根延々と続きますが・・・
薄くなったスキーのトレースを辿ると黒姫山が左に大きく逸れて行きます。

このトレースは確かと思うけど・・・???

進路を変え、3年前登った所は過ぎていましたが、
確認に左側に降り口と下を見渡しました。

見下ろすと、前も左右も急降下で危険!です。

トレースはさらに先に行って比較的緩い尾根を下るようですが、
もしトレースが消えていたら沢状が沢山ある雪の中をさまよう地形です。

時間は十分あり曇る様子もないので脱出は可能ですが安全第一です!

朝に登った尾根を遠くに確認し、黒姫山と大自然館の位置から
1時間林道の歩きを総合的に判断をし、尾根と歩く沢筋をしっかり確認しました。

先に進んで待機しているカワセさんに引き返しをお願いしました。

急降下で雑木も出ていましたが、何とか雑木に掴まり降り、
危険個所は脱出しました。

さらに雪の付いた急登ケ所を降ります。

とにかく、林道に出る事を前提に沢の下に入り込まないように
前と左右を確認しながらどんどん進みます。

降りて来た早坂尾根と途中で降りて来た所を見上げます

今日は必要としたGPSを取り出して見ると、すぐ近くに林道が表示されました。
この林道を辿れば間違い無しと進みトレースも見つける事が出来ました。
一段落!頂上で半お昼としましたが、ここでもう半分のお昼休憩をしました。

歩いていると、この林道が夏道の浅草岳に行く林道である事に気付きました。
雪が多いのですっかり地形が変わっています。

正規の林道を歩いている事が確認出来たので
再度カワセさんに先行をお願いしました。

カワセさん曰く、「私は早くはなくセッカチなんです」と、先に歩きます。
私等は大きな沢を右に左にして
足元に注意しながら出発地点の大自然館を目指します。
14時36分、出発地点の大自然館に到着しました。


かよこは浅草岳は再び訪ねる事は出来ないと思っていましたが、
足が遅くとも気心の知れた人達とであれば気兼ねは無いと
風越山、権ノ神岳、宝蔵山〜白山等々残雪の山に同行しました。

結果、休憩は水飲みと衣類の着脱時そして時々立休憩で景観を眺め
黙々と浅草岳を楽しみながら山頂を目指しました。

山頂に立てた喜びはひとしおです。
下山は素晴らしい景観の早坂尾根を満喫しながら下りました。

早坂尾根から急降下時には雑木に掴まり、少しでも安全にと尻で滑ったら
急斜面の雪穴に足を取られ、掘り出す等ハプニングもありました。

今回の浅草岳の馬蹄形縦走はhiroiさんの進言もあり
2009年7月31日、永遠の旅に立たれた
obake隊長(笠原)さんが案内してくれた逆コースを歩きました。

ルート取も当時の地形をある程度理解していたから出来た事であり、
その経験が無かったら今回のルートは無理です。

それぞれのみなさんに感謝です!

そしてかよこ同伴で残雪の浅草岳に登れた事
ありがたいと思っています。

これからも安全第一にして、登れる山を友達と
そしてふたりで登りたいと思います。


2009年3月31日の浅草岳