月と夕日&ご来光
粟ヶ岳-2



4時前に起床し、4時20分ヘッデンを付けて小屋を出発する。

途中切れ落ちたガレ場もあり、今日も万全の注意を払い
危険個所は口頭で伝えながら,
私の歩く足の位置が見易いようにゆっくり登る。

稜線の北峰に着く前頃から空が明るくなり始めました。

5時11分、9合目に差し掛かると空もしらじらと明け始める。

日の出は5時30分、もう19分あるので
何とか御来光には間に合いそうです。


 


中峰に5時18分に到着。

中峰から頂上迄は10分程で行けるので、足元も明るくなり
危険でない所は少し急ぎ足で進む。





最後の登りは、ほぼ空荷なので普通の速さで登り、
5時29分、無事粟ヶ岳山頂に着きました。

先行して登った田村・中野両氏は10分程先に到着、
次いで私等も御来光を眺める時間に間に合いました。





登れないと諦めていた粟ヶ岳頂上!

その頂に立った感動のひと時です!


 


薄い霧状のカーテンが流れる山頂からの様子。

御来光は一本岳の上彼方、五軒家岳方向から昇り始めました。




天気予報は朝は曇りだったので私は半ば御来光は
見れないかなと思っていましたのでラッキーです!





山頂の御来光に間に合った78歳の横山さんは、
脚力も落ちたので今回の企画に参加したそうです。

そしてこの日が120回目の粟ヶ岳登頂となり、
粟ヶ岳の頂上に立つのはこれが最後になると話していました。

自らの登頂記録を手に横山さん。




田村さんも数え切れない程、粟ヶ岳を訪れたが、
御来光を迎える粟ヶ岳は初めてだそうです。


今日の登頂者の万感の思いを込めて
田村さんの音頭で粟ヶ岳山頂で声高らかに
みんなで万歳三唱をしました。





下山を始めて中峰から後ろを振り向くと滝雲が流れていました。

横山さんが最後尾で下りながら粟ヶ岳の山頂の姿を
振り返り眺めている姿が印象的です。





進んで右の権ノ神岳にも滝雲が流れています。





私は粟ヶ岳では始めて見た滝雲です。

今日の粟ヶ岳登頂は私の気持ちを新鮮なものにしてくれました。

午前7時小屋に到着し、インスタントラーメンに
残ったおにぎりで朝食としました。

下山は三々五々、各自のペースに合わせて
下山の開始です。

私等は田村さんからコーヒーを頂き、のんびりと小屋で過ごし・・・
8時に慎重にゆっくり下山を始めました。


6合目粟庭の頭を田村さんと中野さんが登り返しています。





粟庭の頭から山頂を眺めると山頂は雲に覆われています。





鎖場と梯子が連なる急登ケ所は
しっかり足場を確認しながら下山しました。

大栃平に来て山頂を見上げると雲が取れています。

今日は県内外35人程の人達が頂上を目指したので
ガスが取れて良かったと思いました。




3合目に来ると先に降りた人が休憩していました。

80才に近い橋本さんは膝の痛みを堪えて
重い荷物を背負ってゆっくりの下山です。

加茂山岳会会員の最年長者として
山を愛して頑張る姿に頭が下がります。





10時20分、
無事第2水源地の登山口に到着しました。




登頂でご一緒頂いたみなさん大変ありがとうございました。

私等夫婦に取りましては
再び登る事が出来た思い出の粟ヶ岳登山でした。


終り