信州の山歩き
歴史と人に触合った
五里ヶ峰
1,094m


信州・上田市二日目の山は何処が・・・と、夕食時の会話。

候補の中から五里ヶ峰という山名が上がる、
であれば初めて登る山の五里ヶ峰とする。

今日は、燕岳の山であったので、
近くで1時間30分の登頂時間という事も条件に合った。

朝食をゆっくり、家出発も8時過ぎとゆっくりである。

登山口は上田市の隣の坂城町。

昨日の疲れは程々で筋肉痛も無いが、少々疲れは残っているので
登りはかなり急勾配なのでゆっくりペースで登る。

五里ヶ峯は805mの葛尾(かつらお)城跡のピークに上がり、
そこからさらに1時間程先のピークである。

登山口入口にある道標と碑


駐車場から約7分で登山口となり、登りは急登の近道を選択する。


あちこちにレンゲツツジの新緑に映える紅い彩が心地よい・・・




登山道は急登だが広い尾根の九十九折で歩き易い






新緑とレンゲツツジに白い花が私等の目を引く


44分で葛尾(かつらお)城跡に着く


山頂には祠が祭られお供えが


そして老若男女の多くの人達、東屋にはぼんぼりが下げられていた。


麓集落の行事で八十八夜に際し、五穀豊穣を祈願するお祭りでした。

神事が始まるので私等も足を止め、神事を見学させて貰いました。



神事が終わると近くに居られた郷土史を研究されている館長さんが、
私等に山頂の城跡と歴史の人物等を話してくれました。

当時の城主であった村上義清が武田信玄に攻められ
上杉謙信に助けを借り、川中島の合戦となった等々・・・・

五里ヶ峰は、戸倉宿から五里と言う事から
五里ヶ峰の名が付いたとの話も伺った。

そして、私等もお神酒を頂き五里ヶ峰へと足を進めました。


標高が高くなるとレンゲツツジは蕾、
湯の丸山のレンゲツツジの開花も今年は早いのでは・・・


鉄塔のあるこの分岐からは


緩やかだった登りが少し急になり


その登りは山頂近く迄続きました


五里ヶ峰山頂には葛尾城跡〜約50分



山頂からは眼下に千曲川が流れる千曲市を
その上に白く雪を抱いて横たわる唐松岳〜白馬岳・五龍岳


さらに、鹿島槍ヶ岳-爺ヶ岳、針ノ木岳と続く北アルプスの稜線を眺めました


今日も山頂でのんびりと休憩・・・
千曲川を眼下に北アルプスを眺め、悠久の1時間30分・・・

そろっと、下山に掛かります。


葛尾城跡の空堀を階段で登り


再び葛尾城跡に戻りました。



山頂に地元のハイカーが二人居られ、
城跡と歴史の話、そして付近の山の話をされました。

ふたりの話から如何に地域に誇りを持ち
地域を大切にしている事が伺えます。

山頂の桜は例年だと今頃が見頃との事です。

気温も初夏、しかも晴れが長く続けば次の花が咲き始めるので
今年はどんな夏になるのかと思案します・・・

東屋に備え付けの登頂者名簿に記帳し下山します。





登山口に、そして登山口の坂城神社をお参りし、葛尾城跡と五里ヶ峰の登山を終える
 


昨年の連休は腰痛で思うような山登りは出来なかったけど、
今年は良い山登りが出来ました。