初秋粟ヶ岳


登頂日 2015年8月28日(金) 曇/晴


7月&8月と暑い時期に粟ヶ岳に登る事は稀である。

9月に少し高い山に登る計画もあるので、
その前に粟ヶ岳で足慣らしと思った。

朝、曇り空から青空も見えたので日中の気温も大分低くなったが、
少しくらい陽が射しても訓練と思って粟ヶ岳に向かう。

この時期は早朝涼しい時間に登るのがベターだが、
8時を過ぎて遅いけどこれも訓練と考え水分はふたりで3リットルを用意をする。

登山口の第2水源地に車を停めると一人の方が先に出発され、
私等も仕度を終え登山届けに記入し9時5分に登り始める。

日帰りの荷物にしては重量を感じこれも訓練と考えながらゆっくりペースで登る。

ゆっくりなので3合目も休まずにと思いしや気温も高く風も無く3合目で休みを入れる。

三合目からの袴腰山がくっきり・・・フェーン現象に近いと感じる




こんなにゆっくりなのに汗の量も多く疲労感もあり、
3合目にして山頂は無理かな・・・と、気持ちが揺らぐ・・・

3合目にして水を補給し歩き始め、体の切れが悪く汗が滴る。

3本ブナが近くなるとブナ林は涼しく、私は珍しく3本ブナで休憩を取る。




休憩を終えまたゆっくりペースで登り、4合目を過ぎ大栃平で休憩は
今迄のパターンであるが、休憩無しで進み5合目も過ぎ、
急登の梯子の前で水飲み休憩を入れる。

急登箇所の三つの梯子を登り、
最後の梯子は今春撤去しロープとした所も慎重に登る。



次も岩場を鎖とロープを頼りに登る。


6合目粟庭の頭で一服とする。

気温は高いが、陽が射したり陰ったり・・・粟ヶ岳はどんより・・・



見上げる7合目砥沢の峰の登りが今日は一層キツク感じる。


休憩を終え粟庭ノ頭を一旦下る。


砥沢の峰の登りもゆっくり、ゆっくり・・・

水場も横に見て7合目を目指す。



7合目小屋に到着は11時47分、2時間45分要した。

暑さで体力も消耗し、お昼近くなので今日は小屋を山頂としてお昼とする。




小屋前のベンチでお昼を食べ寛ぎゆっくり休息。

そろそろ下山に掛かろうとザックを担ぐと
このまま下山が勿体無いとお互いにつぶやく・・・

45分程休んでいたら体も楽になっていたので、
遅い時間となったが、山頂を目指す事にして歩き始める。

7合目上からいろんな花が目に入る・・・

この時期ありふれた花も見えたが、あまり目にしない花も・・・・

花を見るのは好きだが花の名前を覚えられないので・・・間違いも有りです。

ミヤマリンドウかエゾリンドウ? 6月に可憐な花を見せたひめさゆりの種
ママコナ 何の実?
シモツケソウ 花を終えて変色??

花を見たり景観を眺めたりしながら胸突き八丁目の8合目も通り過ぎます


ツルリンドウ                                   ??
 

アキノキリンソウロード                        オオナルコユリの実かな?
 

 あまり見かけない花??                          トリアシショウマ
 

何の実?                                  ツリガネニンジン
 

権ノ神岳縦走路分岐


権ノ神岳・宝蔵山・白山と続く稜線、9月紅葉の時期歩いてみたい


北峰からの山頂、ガスが掛かっている


中峰に来るとガスは上がり、左は孤高の一本岳


たわわに紅く染めたナナカマドの実、
粟ヶ岳山頂付近は秋が訪れている事を実感し山頂に向かう


花を終えたヤマアジサイ                           オトコエシ
 

山頂最後の登りも秋の花ロード




1時45分ようやく山頂に到着する・所要時間4時間45分。

粟ヶ岳はこんな事が度々ある山・・・

何がともあれ目的の山頂に辿り着いた満足感に浸る。


山頂にもツリガネニンジンが、その向こう一本岳と川内山塊


時間は既に2時を過ぎたので権ノ神岳&白山方向を眺めて下山に掛かる


粟ヶ岳の下山は健常者であった時は少し気を付ければ大丈夫な山だが、
視力障害のある現在は充分気を付けながら下山する。


岩状の多い粟ヶ岳、しっかり足場を誘導・確認しながら下山する

6合目粟庭で粟ヶ岳を振り向くと青空


鎖場を降り大栃平迄は慎重にも慎重に・・・




三つの梯子場も一歩一歩降りてようやく大栃平に、
今日のお土産に粟ヶ岳の稜線は素晴らしい景観を見せてくれた。

時計を見ると4時、もう1時間掛け登りと同じ時間を見計らい下山する。


3合目のベンチで一息入れて下山、

途中、登山道に風雨で倒れた小木や枝を除きながら、

午後5時、予定した時間に登山口に到着する。



凡そ8時間の粟ヶ岳。

この日は私等を含め5人の登頂者であったが最後は私等だけ・・・

山は天候・気温・湿度に左右されるが、

合わせて自分達の体力と年齢に沿った登山が必要であり、

その原則を忘れずこれからも好きな山を私等は楽しみたいと思っている。