中部北陸自然遊歩道・雪椿の道
史跡巡りの里山歩き


2015年12月6日(日) 晴

加茂山岳会締め括りの会山行は昨年雪で中止となった里山歩き、
今年も天気が心配されたが予報は良い方に向き晴の天気となる。

コースは「北陸自然遊歩道・雪椿の道」の一部を歩き
皆川ハイキング道路に入り一周のコース。

案内役は古参会員で史跡に詳しい横山さん、
彼の自宅前に13名が集合し出発する。


加茂川栄橋から上流を眺めると猿毛岳が中央に見え、
粟ヶ岳はされに上流でないと見えないが、遠くにポツンと宝蔵山かな・・・


雪椿の道のコースに入っている加茂川左岸に降り上流に向かって進む




雨続きで加茂川の水量も多い・・・鮭の遡上は終わったかな・・・?


八幡橋下から橋を渡り長瀬神社脇を通るとその昔
村松藩の殿様が歩いた殿様街道とも言われる大登峠に向かう。

この道標の史跡は大正の時代に建立された。


この橋から大登峠を目指す。
ここでひょっこり猿毛小屋相棒のツボヤさんの姿、一緒に歩く。


大登峠の登り・・・




ちょっと一服



休憩を終え少し歩き出すと文字も欠け始めた史跡、
「薬師」と書かれた史跡で背は先日登った米山薬師の方向で
前は下田(現在は三条市)の薬師様の向きとの事。

下田の薬師様???だとすると下田・五百川から粟ヶ岳の三合目に祀られている
「粟薬師」?と聞くと、そのようであった。

史跡の街道歩きも興味深々・・・



広域林道の分岐点に


12月にしては暖かい日で気持ちもゆったり・・・
急ぐ旅ではないのでここでも一息いれる。


広域林道今滝−冬鳥越腺を歩き、再度古道を歩き大登峠に入る




村松に下る大登峠を右の遊歩道に入ると大登展望台に


古木の松が数本、広い展望台である


展望台から、正面に五頭連峰,右奥かすか雲の中に飯豊連峰も垣間見える


さらに雪椿の道を進みます


杉林が続きます。

稜線沿いや傾斜地にこれだけの杉林がある所は珍しい!と
この付近の山に詳しい古参会員の大橋さんの説明に私は頷きながら歩きました。


このコースを歩くのは2回目ですが、
説明を聞きながら歩くと新たな発見と勉強の里山歩きです。

暫く歩くと今日の里山歩きの最高点・289.2mの大沢山です。
三角点は大分痛んでいました。



大沢山近くでお昼休憩。

さらに進むと大沢鍾乳洞でその先が大沢峠で護摩堂山へと続きます。

5〜6人の皆さんが大沢鍾乳洞迄ピストンして来ました。

一時間程の休憩を終え、皆川ハイキング道路(林道)に下ります。

この道を歩く人は一年で何人居るかなぁ〜・・・・



再度今滝・冬鳥越林道を横切り、皆川林道を下ると
皆川御不動様です。


現在は小さな祠となっていました。
私が幼い頃訪ねた時は大きな祠で信者が寝泊りも出来た祠でした。



祠の脇の岩の下に剣が祀られていました。

岩の先奥から流れる沢の水は度と重なる豪雨とこの上に林道が造られた事から
水量も形も変化したようです。

少し修復する手伝いが出来ればと思いました。

我町にも御不動様がある事は大半の市民は解らないと思います。

私も成人してから50年を過ぎ、ここを訪ねたのは私の子供が幼少の頃と
その後、今回で3〜4回くらいと思うと懐かしい里山歩きです。

広域林道に繋がる皆川林道は御不動様の前を通る計画でしたが
計画変更で遥か下から広域林道に繋がる事となり、まだ工事中でした。

計画通りだと御不動様は無くなり、歴史のひとつが消えてしまいますが、
現在でも忘れ去られる存在となり、管理者は不明?でした。





林道を歩いていると細い滝ですが、結構高さのある滝で初めて知りました。



木にぶら下がる苔の一種で空気の湿気を吸って生息する
「サルオガセ」という着生植物だそうで、
近辺ではここにしかない珍しい植物との事です。

成程、皆川と言うこの周辺は湿気の多い環境にて、
「サルオガセ」は生息する環境に適した地域と思いました。



懐かしい皆川林道のぶらぶら歩きです・・・



2時30分頃、出発点の横山宅に着き
休憩を含む6時間の史跡巡りも兼ねた私に取っては
私の幼少や子供達と訪ねた事もある思い出も辿る懐かしい里山歩きであった。