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低山里山巡り
石高城山・太古原山・猿平山
 169m       182m      210m

登頂日
 2015年12月22日(火) 晴



  12月20日(日)高立山に登ると山頂に顔馴染みの庭野さんグループの3人が居られた。
  その方達は、何時も謙虚に山と向かい私等が山の様子を聞くと丁寧に位置や様子を教えてくれる。

  山談義をしていると、現在は「薬師」と付く名前の山に登り、合わせてこの時期は落葉し藪の山も登り易いので
  名も知れていない静かな山を訪ね楽しんでいると話をされた。

  私の住む山にも幾つも訪ねている話を聴き、葉も落ち雪が無く日も短く高い山や遠い山には出掛け難い季節の
  現在、私等も低山・藪山歩きはこの時期が最適と思った。

  冬至の22日、朝から青空が出たので、年賀状つくりは後回しにし、「上山」「石高城山」「太古原山」を目指して
  家を出発する。

  土倉の「上山」は国土地理院の地図にも載って居なく、3人から聞いた方向に向かい、地元の人にも聴いたが
  その山を特定出来ず、時間も気になり後程地元の知り合いに確認をする事とし、「石高城山」「太古原山」に向う。

  この二つの山は、登山道は無いが地図に載り、山の位置も分かるので登る事が出来た。
  二つの山を登り終え、時間の余裕もあったので、地図を見ていたら三条市下田だが近い距離に「猿平山」と言う
  名前の山が目に入った。

  来年は干支の「猿」、その山を下見を兼ね訪ねる事として車を走らせた。





石高城山
169m


以前から七谷コミ二ュテーセンター裏の山に登るのも面白いと、
山友からも話を聞かされ何れはと思っていた山でもある。

七谷コミ二ュテーセンターの駐車場に車を停めさせて貰い、小川を超えて小川の堤防から林道に入る。




石高城山は低山であるが、登りは急なので山を巻いて林道終点から藪漕ぎで登頂開始をする。

急登にて枝に掴まりながら稜線を目指す。

かよこは残された4分の1の視野の目を藪で傷つけないように
大きめのサングラスを着用して私の後に続く。

歩き始めて40分くらいか無事山頂に着き三角点を確認する。






下山は、七谷コミセンに向かい尾根筋を辿り下る。

下り終えるとこのルートは登りに使っても良さそうである。
(当然ルートと言っても藪で登山道ではない)

車の中でお茶を飲み、次の温泉・美人の湯に近い「太古原山」に向かう。



太古原山
182m


駐車は美人の湯の少し先の右側に幅の広い路側帯に停める。

この位置からの加茂川の景観と粟ヶ岳の姿がマッチした所で、
早速この位置から粟ヶ岳の姿をカメラに収めた。



「太古原山」は車を停めた左側の尾根のつたいなので
切れた尾根に向かい右側から入り適当な所から左上の稜線に上がり山頂を目指す。

登り口に「馬頭観音」と「寒倉供養塔」の石碑が幾つか草薮に並んで居た。


家に帰り供養塔の謂れを調べると七谷地域の神仏信心と歴史と深い事をあらためた認識する。


山頂には20分程で到着する。



山頂は雑木に囲まれ展望は無いが比較的緩やかで広い山頂である。



山名の「太古原山」は文字からして歴史的な謂れがあると思うが・・・

七谷地域は県内でも歴史が古く史跡も沢山あると聞かされた事を思い出した。

下山してまだ1時30分。

用意したパンを昼食代わりに食べて時間があるので
この位置からそう遠くない三条市下田であるが
境界の近くの「猿平山」を訪ねる事にする。



猿平山
210m


まったく未知の山、登山口も登山道も無い山はJPSが必要で持参したが
予備の電池も用意したが何れも電池切れで役に立たない。

ドライブの地図を頼りに近いと思われる所から古い林道があったので
その林道を歩き目的地には無理?でも手掛かりをと歩き出す。

大きな林道に出、小さな林道に方向を変えて感と推測でどんどん歩く・・・

このピークかあのピークかと足を運ぶがそれらしきピークでなくさらに林道を進むと
軽自動車が見え作業をしている人の姿が見えたのでそこまで足を運び
「猿平山」は何処でしょうか?と尋ねる。

「猿平山」はこの辺一帯を言う「そうたいら山」と言うんだ教えてくれた。

この先に一千数百年前に三千坊という寺があり池もあると歴史と由緒ある所だとの事。

すぐ上に観音様が祀られ眺めの良い所があるので・・・と
そのピークに登ると成程!遠くに粟ヶ岳が見えて景観は抜群!





観音様をお参りする。

その近くに年配の方が倒木の処理をされていたので再度確認の意味で
ここは「さるたいら山」で無く「そうらいら山」と言うんだそうですねと尋ねると
「そうだよ」と言われ歴史の古い謂れのある所なので宣伝をして欲しいと話された。

昔はここから弥彦&角田山そして佐渡も見えたそうが、樹木が大きくなり今は見えない。




ここまで来たので三千坊があったと言われる方向と池を眺めようと
その先に進み三千坊があったと思われるピークに着いたが
三角点も史跡の跡らしい物も見つからないので引き返す。




帰りに「猿平山」のピークは何処でしょう?と聞くと、「ここだよ」との答えで
観音様のある所が「猿平山」のようである。

「猿平山=さる平山」でなく「そう平山」?「猿」を「そう」と読む???

考えると・・・この辺はおしなべて平なので「総平」、「猿平」が長年土地の人は
「総平山」と呼んで来たのかな?と、私の勝手な推測!?


時計を見たら午後3時、作業している人は車だが私等は国道290号沿いに駐車なので
お礼を言って急いで林道を下る。

林道の交差点に来ると「三千坊遺跡入口」の標識が・・・
う〜ん、来る時こんな大きな標識何で気が付かなかったのだろう?と不思議に思い急ぎ足で下る。




林道がまた古い林道と二股になる??

一瞬躊躇し古い林道に入るとまた分かれ道、進む方向は間違い無し!

古い林道が二股になっていたが、右の林道を登った事に気が付き
さらに急ぎ足で下ると30分で車を置いた所に到着し帰路に着く。

師走も冬至、未知の里山深訪は晴天に恵まれ
歴史と由緒ある史跡巡りの里山深訪でもあった。