馬蹄形縦走
菱ヶ岳〜五頭山

登頂日 2016年2月8日(月) 天気 快晴
登頂者 私等夫婦

コースタイム
菱ヶ岳登山口9:34-菱ヶ岳12:54-休憩10分-15:28前一ノ峰
前一ノ峰15:38-三ノ峰登山口16:43-16:57菱ヶ岳登山口




2月8日は新潟では今冬初の終日の快晴!

放射冷却もあり気温も低く滅多にない雪山登山日和となる。

何処の山にしようかと思案の結果
五頭連峰の最高峰・菱ヶ岳(974)〜五頭山迄の稜線歩きとする。

駐車場は満杯!私等も少し遅かったが駐車場手前に停める事が出来た。

9時34分、菱ヶ岳登山口より九十九折から少し急登を超えると
平坦な松林に出て白い雪に木間より見える澄切った青空が清々しい。




今日は昨日の坂戸山の状況からカンジキよりアイゼンが必須と考えアイゼンを付けて登る。

先行者のトレースはカンジキを付けた人とアイゼンを付けて登った跡があり
お陰様で私等も比較的スムースに歩く事が出来て感謝!

途中スノーシューを持った人に追い越され、今日の菱ヶ岳登山者は私等を合わせ5人。

暫く歩くと前方に五頭連山の稜線が見えて来た


気温も低くサラサラ雪だ!


高度を上げると新雪の綿帽子被った杉の姿


進むと雪が思ったより深くなり、壁状になったヶ所をしっかりステップを切って登る。

登り切ると当面の危険個所が終わり勾配はまだあるが私は後に下がる。


珍しく雑木に長時間樹氷が付いて落ちない素敵な光景の中を登る。

高度が上がると体が冷えるのでアノラックを着て進む・・・


途中先行してカンジキで歩いた方が下山、
菱ヶ岳迄登ったが、お昼になったので今日は諦めて降りると言う。

新雪を踏んで一人で菱ヶ岳迄とは凄い馬力!お礼を言って別れる。


両脇も正面のピークも樹氷の華


先行のひとりの青年も菱ヶ岳迄で下山、菱ヶ岳の山頂が見えて来たがまだ遠い・・・


山頂直下も急登、ステップを切るが崩れ何回も切り返して進み
ようやく緩やかな山頂の稜線に出る


五頭山への稜線が雄々しく見えて来た


12時54分、ようやく山頂に!




遠く右より白山・粟ヶ岳・守門岳・菅名山塊の峰々が連なる



予定した山頂の所要時間は3時間だが20分遅れて着く。

ここまで坪足で登れたが、縦走者はふたり、引き返した人もふたり。

引き返すに急登ヶ所はかなり危険度が高い!

進むに稜線は雪が締っているようだが抜かりそう!

天気は一日快晴予報で少し時間を要しても危険を避け
先行者のトレースを借りて予定通り縦走路を進む事にする。



厳冬の2月、縦走路の景観は抜群!

前方に横たわる飯豊連峰を眺めながら進む!


振り向くと菱ヶ岳が遠くなった・・・


1時15分、お昼は遠に過ぎ、休憩は取らずにここ迄来たので
昼食を兼ね10分一息入れる。


腹ごしらえをして気合を入れ出発!


風雪の造形を眺めながら歩く・・・








振り返り。。。


止まり・・・


さらに進む・・・


暫く進むと途中の峰から登ったトレースがあり、その先にテント泊のパーティーの出会いです。

雪山の天泊で夕景を眺め一杯飲みながら一晩過ごすとの事、素敵な企画ですね!



少し会話を交わし私等は日が暮れない時間に下山しなければ・・・とお別れする。


気温は上がらず、稜線では滅多に見れない光景が続きます・・・


厳冬期でしかも今日は晴天で放射冷却、一日中気温が低く
稀にない雪山を堪能する絶好な山日和!です。












ようやく左・一の峰、右に本五頭のピークがが近くに見えて来る


ピーク越えが続き疲労は増すが、頑張ろう!




ようやく前一ノ峰の登りに掛る。



15時28分、前一ノ峰に到着です!

今日はここ前一ノ峰まで、素晴らしい雪山の光景を眺めに
恐らく100人を超えるハイカーが訪れた思うが、この時間は誰も居ません。

菱ヶ岳から坪足で先行者二人のトレースを借り
約2時間30分の稜線歩きでした・・・

一歩!一歩!積雪期の稜線歩きはかよこも奮闘!

体重のある私を後ろに少しでも負担を軽くと前を歩く・・・

お蔭で後ろから景観(自然)と人との調和をアングルにシャッターを押しながら歩けた。

 

歩いて来た稜線を眺めました。


前一ノ峰から前方左・本五頭、その奥白く横たわる飯豊連峰



陽も傾き始めた前一ノ峰でコーヒーを入れ、ご苦労さん!頑張った!

との気持ちで労をねぎらい一息入れて下山に掛ります。

ここからは沢山の人達が踏みしめたトレースで、ルンルンです・・・



正面の一ノ峰を越えて


二ノ峰、山頂のお地蔵さんは雪の下です。


三ノ峰に差し掛かります


三ノ峰の避難小屋はすっぽり雪の下です。

五頭山も雪が少ないと思ったらまったく違っていました。


まだ樹氷は木に付いたままです。


再度三ノ峰下中腹から五頭連峰の最高峰・菱ヶ岳から歩いた稜線を眺める。


4時43分、無事三ノ峰登山口に到着。

菱ヶ岳登山口は4時57分着、7時間37分の馬蹄形縦走の終了です。



昨8日登った豪雪地の坂戸山登山、帰りに大岳&守門岳の二分登山口の積雪状況を
確認に寄ったらこの時期にして昨年の半分程で、
新潟県内は押し並べて少雪と考えたが五頭山は予想外の積雪でした。

今日は、晴天と日中も低い気温に助けられ
予想外の積雪にもめげずに馬蹄形縦走をする事が出来ました。


おわり