小正月の猿毛岳


新潟では1月15日は小正月。

私が幼少の頃、小正月にも家で餅をついた事もあった。

私の住む町は箪笥・建具製造の企業が多く木工の町・木工の職人町でもあり、
15日の成人の祝日を挟んで14日〜16日の間に2日か3日は休業の企業が多かった。

現在は15日の成人の日も変更され
住環境の変化と時代の変化でその木工の伝統産業の様相は一変してしまった。

そんな小正月の15日、天気は小康状態で猿毛岳も
それなりの人が訪ねてくれると思った。

この2〜3日は里ではみぞれ交じりの雪だったが、
326mの猿毛岳は里より少しは雪が多いはず・・・

雪が少しあっても訪ねてくれる人もさほど苦にならず、
程良い雪山歩きも楽しめる干支の猿毛岳と思っていた。

午後少々遅くなった14時過ぎに猿毛岳に向かった。

車を走らせると幸い青空も見えたが粟ヶ岳は雲の中。

登り始めるとだんだん雪も多くなり日中歩いた人のトレースで歩き易い。



青空も広がり今冬初の雪の多い猿毛岳の稜線を気持ち良く歩く・・・


山頂に着くと馴染みの小屋でホッ!とする


積雪計は45cm位だろうか??



小屋まわりのとベンチの除雪がされていた。

相棒の坪さんが訪ねてくれた人が、
ベンチに腰を降ろして景観を眺める為の除雪と思った。

猿毛岳を訪ねてくれる人が少しでも快適にとの心使い有難い・・・

小屋の記録帳を拝見すると小屋を訪ねてくれた人達が
小屋とストーブを囲んでの感謝の言葉が沢山綴られている。

その言葉は、「猿毛山を愛する会」のメンバーのひとりとして励みになる・・・・

小屋に入り時間は少し遅いが青空が広がり
日も少々長くなったのでストーブに火を入れ一息入れる。

ストーブに火が燃えると私等も心身ともアットな猿毛小屋となった。



窓から外を眺めると一面の青空、粟ヶ岳が夕日に映え出した。



粟ヶ岳と周辺の山々はまだ黒い所が目立つ。

来週の19日は大雪の予報にてその時は真っ白な粟ヶ岳に変身!し、
本格的な雪山の粟ヶ岳の姿を見せてくれるであろう!

少雪で困っているスキー場も一息&二息、雪で経済が回る新潟県になる。

画面右下の冬鳥超えスキー場も雪が少なく各種大会やイベントが出来ないとの事。






粟ヶ岳の姿を見て元旦の猿毛小屋で
加茂山岳会前会長の田村さんが自ら作詞した粟ヶ岳讃歌を歌ってくれた。

素敵な歌詞なので了解を得て紹介をと思っている・・・