残雪
3月米 山


登った山     米  山 
  積雪期の下牧コースは要注意!初級者向きのコースではない。

 コースタイム
  登り=2時間50分
   下牧登山口・9:30-展望台・10:20-10:38・駒の小屋・10:40
    -避難小屋・10:30-米山着・12:20

  下り=2時間
    頂上発・13:00-避難小屋・13:32-14:00・駒の小屋・14:20
    -登山口・15:00
 
標 高     992.5m
登頂日     2017年2月26日(日)
メンバー      かよこ・まこと
天 気       晴/曇
登山口      下牧コース上越市(旧柿崎町)
山の位置      新潟県柏崎市・上越市(旧柿崎町)


3月12日(日)、加茂山岳会山行・米山下牧コース登山の担当にて
積雪期のコース状況確認の下見に出掛ける。

待ち受ける白銀に輝く米山!


午前7時10分、自宅を出発し上越市(旧柿崎町)下牧登山口に9時10分到着。




2台車が停まっていたので先行者が居られると思って仕度をして雪面に上がる。


9:30、お堂をお参りして進む・・・





ツボ足で大丈夫かと思ったら抜かるのでカンジキを付ける。

先行者の歩いた跡は抜かっていないので雪が固い早い時間い登ったのではと・・・

高度を上げると雪も締り比較的スムースに歩けるようになる。

急登を終え稜線の手前の展望が良い所で立ち休憩!

遠くに薄っすら妙高連山が見え右に日本海。

予期せぬ天気に恵まれ遠くは霞んで見えないが、快適な登山日和となる。



10:20、水野コース分岐・距離は約1/3の地点に




稜線に出て緩やかな登りとなる




10:38、駒の小屋



休憩をしていると下山する人にて、「もう山頂まで行かれたのですか?」
と聞くと「この先の小屋から下の稜線は雪庇があり危険なので引き返す」との返事。

2番目の先行者でトップは先に進んだようで、その後にすれ違った人も進んだのではとの事。

何れも若くて身軽な人なので、私等も引き返しかな?

と思いながら10分程休憩し出発する。


小屋前の三十三観音は雪の下、少し急登を登ると左前方に米山のピークが見えた。


まだ距離がありそうだが、頑張ろう!


先に進むと避難(休憩)小屋は雪に埋もれていた。


この下は細尾根・問題の難所!一旦下り様子を伺いながら進み、撤退の可否を判断しようと・・・


ステップをしっかり取りながら降りて進む・・・

成程!この先はナイフエッジ状の雪庇で慎重を要する!

慎重にも慎重!一歩一歩!

後に就くかよこが歩き易いようにステップをシッカリ付けて進む・・・


雪が落ち掛っている難所を登り・・・


まだ気の抜けない個所がこの先も続く・・・



大平コースの稜線、遠くに人の姿が見えた。

何時しか青空が曇り空になっていた。

予報からすると曇りで急変は無いと思うが、
雪が舞うようであれば引き返しもと思いながら進む・・・



急登から緩やかな登りになり、もう少しで山頂のようだ!


危険ヶ所も終え、青空も見えたので一旦私は後ろに・・・


山頂小屋が見えました。


小屋に到着!


そして、12:20、小屋真後ろの山頂に立つ!
 

山頂からの柏崎方面の山並み


日本海側にポツンと小さなピーク、何れ登ろうと思っている旗持山


小屋前の雪の様子。



小屋に入りお昼とする。

大平コースから登られた方が交互に小屋を出発したり・・到着したり・・・

この日、大平コースを登られた人のコースタイムは殆どの方が、1時間半前後だった。

何人かと会話をさせて頂き、重そうな荷物を置いた方に話し掛けると、
鉄アレーをザックに入れて・・・重い荷物を担いで鍛錬を兼ねての登山との事。

そして、粟ヶ岳から白山迄、矢筈岳への縦走、毛猛山挑戦の話を聞き
中々の人と思って話を伺い、彼が小屋を出てから「もしや!」と気が付く。

今年は桧岳に登りたいとの事・・・

一昨年毛猛山に会って、途中会話をして別れた人かも、
確か柏崎山岳会所属と言われた事を思い出した。

その時も毛猛山下山時に桧岳に向われ、アイゼンを片方落とされ私等が拾って
彼の天場と思われる所に置いて来たが、アイゼンが片方無くて断念した人ではと・・・

もしそうだとしても、彼は既に大平コースを遥か下に・・・

私等も30分程お昼休憩をし、13:00、下山に掛る。



緩んだ雪庇状の個所を慎重に歩き降りる・・・


この先も危険個所が続く・・・







登る時は、慎重!緊張!にてカメラを撮る余裕も無かったが、
下山時は登頂を終えた安堵感もあり、シャッターを切る余裕も出た。

けど、危険ヶ所を終えた時の安堵感と油断が思わぬ遭難に繋がる事がある。

一般的な遭難の最大の原因でもあると肝に銘じながら・・・



急登を登り返し小屋の前から危険個所を見下ろす。

あらためて成程!

冬季はこのコースを歩く人は少なく、初心者・一般向けのコースでは無い!


危険個所を過ぎ、だが、登山は終えるまで慎重にと・・歩く・・・


下山時も小屋で休憩し、残ったポットのお湯を飲み干す。


下山時は雪も大分温むと思ったが・・・


その割にしっかりで急登もほど良く下り、登山口の小屋が見えて来た。


15:00、無事下山!



今日このコースの登頂者は私等を含め5人、
一人が引き返し、他の二人は私等が危険個所を終え登頂時にすれ違う。

若い人の足取りは軽くて早いが、私等の登山はカタツムリでも安全第一!

よって、下山した時は私等だけ。

足が冷たいと思って長靴を脱ぐと雪がドッサリ、
靴を履き替え一息入れて家路に車を走らせるとポツリと雨が・・・

何時しか雨も止み柏埼の海鮮市場に寄り、買い物をして陽が落ちない時間に家に着く。

付け加えると、海岸に近い米山は雪が少ないと思ったが、
思った以上の残雪にて先入観念は要注意!反省材料だ!


おわり

2015年12月2日
米山・下牧コース記録