アルプス〜日本海に!

         
栂海新道を歩く



       第1日目
        
蓮華温泉〜白馬大池小蓮華岳・雪倉岳・朝日小屋に


                      200585日〜7 縦走 
                                    
     
 


   「アルプスから日本海へ」岳人のロマンのコースと    
      言われている「栂海新道」を歩いてみたいと思っていた。

       この春、秘境の山・矢筈岳に連れて行って貰った土橋さんと
        今度は船波さん夫婦も加わり
5人で行く事になった。

    コースは蓮華温泉から白馬大池、小蓮華、三国境、雪倉岳、
    そして朝日岳から栂海新道に入る
泊3日の予定を立てた。

    早速、栂海新道のコースの研究に入る。

    インターネットで歩いた人の手記を幾つか読んだが、
     何れも「疲労こんぱい」の手記で、夏は暑さと長い距離で、
             「体力・気力の歩き」という内容だった。

    でも、日本海に近くなれば海岸から吹く風もあり、
            手記ほどではないだろうと思って出かける。

     一人では、行きたくても行けない山のひとつであり、
                   今回実現することになった。

    8月4日車2台で出発!

     1台を下山口親不知の駐車場に置き、登り口の蓮華温泉へ。

     蓮華温泉は、沢山の車で空いている場所をようやく見つけた。


       
テント泊の手続きを済ませキャンプ場へ。
        テントを張り終え、5人で栂海新道縦走の晩餐会だ



       



    
8月5日、午前320分蓮華温泉を出発する。

       天狗の庭で休憩、
         朝陽に輝く雪倉岳と朝日岳がひと際綺麗に見えた。

      この場所でこの光景は
2度目だが、
               今日も晴れて素晴らしい眺めだ。


    


      
白馬大池に到着、晴れて白馬大池も、周辺の花も、
      そしてこれから登る小蓮華岳の方向の山も素晴らしい。

        山はやっぱり晴れなくては・・





          
風もなく鏡のような白馬大池にて





  
小蓮華岳の手前から白馬三山が見えた。

  休憩をして素晴らしい眺めに感嘆!白馬三山に魅とれる。






 小蓮華岳からの眺望も格別だ、先回来た時はガスで先は
   見えなかったが、晴れるとこんなに景観が良いのかと
              思ってしばらく景色に魅入った。






 小蓮華岳を下りて三国境からの白馬岳の景観は
       また素晴らしくこれがアルプスの景観だ!






 小蓮華岳を下り、三国境の下をトラバースして、
                  雪倉岳を目指す。

 雄大な稜線を歩く、白馬の裏側が違った姿になる。
     道中、これがアルプスだという実感をしながら歩く。






  途中残雪あり、お花畑あり、歩いてきた道を振り返り
     大自然の中での人間の小ささと、
        又そこを歩く人間の
力の偉大さを感じながら歩く。






  鉱山道分岐付近で休憩する。

     景色良し花良し、風もあり別天地だ!

       鉱山道から来た人が
         「栂海新道はキツイのでここで引き返した方が」と
                  冗談交じりだが本音の言葉に聞こえた。


  「鉱山道の橋が流されているが、
      自然を守るためには直さないでこのままの方が良い」と・・・
                       この言葉には一理あると聞いていた。






  鉢ヶ岳をトラバースして進むと斜面はお花畑だ!
      鉢ヶ岳に登るとこのお花畑は見ることが出来ない。

   よって私はトラバースをしたので、
       その後、新潟100名山に選定された鉢ヶ岳は未踏となっている。






  10時55分、雪倉岳の避難小屋に着く。
     調子によってはここで宿泊を予定したが、

     もう
時間歩いて朝日小屋まで頑張る事にする。





    
雪倉岳の登りを一歩一歩登る。背後の山は鉢ヶ岳。





 
    山頂に着いて休憩。

     歩いて来た白馬大池、小蓮華、三国境          
              そして白馬岳を一望する。

    良く歩いてきたものと感心するが、
               先はまだ遥かに遠い・・・






  休憩を終え、朝日岳を目指す。

   雪倉岳を大きく下り、赤男山を目の前にして休憩、
  赤男山を巻いて朝日岳方面に進むが
,なかなかの道のりだ。






 朝日小屋へは、水平道を歩く事にした。

    思った以上にアップダウンを繰り返し、
      ようやく朝日平に建つ朝日小屋が見えてきた。

  朝日岳・水平道分岐から朝日岳直登が無難に思えた。
     翌日朝日岳に登るので水平道を選択したのだが・・・





 午後340

  
12時間20分の行程でようやく今日の宿朝日小屋に着く。

    早速宿泊の手続きをすませる。
      
部屋は別館で私等グループだけで気楽に過せた。






  
部屋に移動する前に幸い栂海新道を切り開いた

   小野健さんに出会い、記念写真を撮らせて貰う。
               (小野さんは左から
3人目)






 夕暮れのひと時、
   雪倉岳、白馬岳の光景がなんとも言えない美しさだ!


  このひと時は、山の醍醐味・至福のひと時でもあった。
    そして、栂海新道縦走第一日目、朝日岳の夜を迎えた。






             栂海新道縦走・2日目、3日目に