利尻岳
1,721m

登頂日 2008年6月18日 天気



    北海道に来て半月になる。枝幸町周辺道北は、あまり高い山はないので、予定は利尻岳、
    礼文岳そして 手塩岳は登りたいと候補に上げていた。

    2008年6月18日、利尻・礼文島の天気予報は曇り後晴れ、19日は、晴れ時々曇で利尻岳と
    礼文岳登山を決め3時55分、家を出発。

    利尻島には8時10分到着し、タクシーにて利尻岳登山口へと向かう。
    昨日庭仕事をし、私にしては全身を使いかなりの重労働であり、また、山から遠ざかっていたが、
    何とかなるだろうと少し安易な気持ちで出かける。

    案の定,登るにつれ、足が重たくなり胸突き八丁の9合目からは腿の筋肉が攣り気味になり頂上
    に辿り着いた。

    利尻岳は、頂上9合目からはピラミダルの急登で、しかもガレて非常に登り難い山である。
    花は、6月は寒いせいか、イチゲが見られたがシモツケ、トリカブト等はまだつぼみであった。

 


  9時10分登山口出発

  タクシーで登山口の北麓キャンプ場に着く、
  下山しても礼文島への船便はないので用意した
  テントを張る。

  必要な食料と必要装備品をザックに詰め、
  水は二人で1.5ℓを持って登山口を出発する。

  駐車場の車も数台で今日の登山者は案外少ない。
  利尻岳は、遅くとも朝6時に出発が普通であり、
  この時間に登る人は誰もいない。


  登山口から甘露泉までは歩きやすい遊歩道が
  整備されていた。

  キャンプ場までの道路と駐車場の拡張工事が進み、
  今年中には終えそうである。

  それだけ、利尻岳登山観光に掛ける島の意気込み
  が伺える。 しかし、船からは大勢の観光客が下りた
  が、登山に向かう者は 私らだけであった。


  
9時18分、甘露泉

  甘露泉の看板には、「日本最北端の名水」と
  書かれていた。

  利尻岳唯一の水場で、水量もあり水筒の水を節約と
  思ってここで「日本最北端の名水」で喉を潤す。

  「日本最北端の名水」、名の通り美味しい水であった。


  「日本最北端の名水」のすぐ上から、利尻観光の
  一つである「ポン山と姫沼」のハイキングコースの

  分岐となり、利尻岳登山をしない人はこのコースを
  歩くのも良さそうだ。

  レンタカーか自家用車で来られる人は、下の方から
  姫沼に、そしてこのコースからポン山にピストンする
  方が効率が良さそうである。


  8合目長官山手前迄の登山道は、比較的緩やかな
  登りが続く、利尻岳の長い裾野の登りである。

  4合目までは比較的歩きやすい登山道であるが、
  4合目過ぎからは大きな石交じりの登山道になる。
  
  画像は4合目半ば、6~7合目付近は石がもう少し
  大きくなる。

  登りは苦にならないが、下山は疲れて足の押さえが
  緩んで歩きにくく苦痛を感じた。


  6合目が近くなると潅木も低くなり所々視界出て来る。            中腹の稜線は緩やかだが、簡単に頂上は踏めない山だ

  6合目 10時38分

  6合目の展望台である。海側には遮る潅木もなく
  鴛泊港が見下ろせる。

  風もありこの辺の風は登りで流す汗に爽やかだったが、
  上に行くにつれ爽やかな風とはならない。

  鴛泊港をアップした。

  港からフェリーが出て行く様子が見えるが、
  左側は雲に覆われて礼文島を見ることが出来ない。

  この日礼文岳から見た利尻岳は、山頂付近から上が
  見え雲海の上に利尻岳は顔を出し、良い景観であった
  という。
12時 利尻岳眺め抜群の長官山に着く 長官山を越えて利尻岳、右手に避難小屋が見える

  9合目 12時51分

  9合目付近から下から吹き上げる風が一段と
   強くなる。

   9合目から往復100分と表示がされていた。
   遠くから見るピラミダルな急登部分の本格的な
   登りの開始である。

   しかし、その急登は単なる急登ではなく、ガレて
   踏ん張りが利かない登りで、久し振りの登山で
   腿がけいれん気味で思うように足が進まない。

   
風が強く砂塵が舞う、時々目を閉じる、ガレで登り難い 頂上は近くなるが思ったより時間が掛かる
ガレてえぐられた急登を登る 8年前は
こんなになっていた記憶はないが・・・・

崩壊が年々進み少し手が入っているが、崩落しやすい
岩山で将来は?大山の弥山のようにならなければ・・と
頂上はもう少しだ右斜面は崩落が進む 頂上からのローソク岩
頂上着 1時55分 頂上で記念写真を撮る




   13時20分に下山開始、9合目迄は25分で降りる、登りは1時間強の時間を要して
   登り難かったことが分かる。

   下山は筋肉疲労で足の押さえが利かなくなり、時々小休止を入れながら下山する。
   用意した1.5リットルの水も気温の割には要求した。それだけ乾燥していたのかも
   知れない。

   急降下を終えた9合目で殆どなくなり、8合目の長官山で一口の水を飲み干してしまう。
   喉が乾いて甘露泉の清水を一層美味しく呑む事が出来た。登山口に17時10分到着。
   2回目の利尻岳登山を終えた。

   下山後テントの外で用意したおにぎりとカップラーメンで夕食としたが、肝心のビールを
   買うのをうっかりしていた。久し振りにアルコール抜きの夜を過し、8時眠りに着いた。




2002年7月29日、百名山登頂の利尻岳

2011年7月10日、山友を案内しての利尻岳