屏風道〜新道を下山
八 海 山
1,778m

地蔵岳・不動岳からの下山編


   八海山第2峰の不動山を降りて迂回路を歩く、迂回路も切り立ち、
   足場が細い八峰のへつりをトラバースをしながらの登山道である。

日の池、月の池付近を歩く、左から麻利支岳、剣が峰、大日岳


   大日岳の分岐に差し掛かり、八海山・八峰の最高峰、大日岳の分岐で
 大日岳に登ると言うので私も稜線まで急登の幾つかの梯子を登る。

   駒ケ岳、中ノ岳は雲が薄くなり、もう少しで顔を出しそうだが顔を出してもらいたいものだが・・・


   稜線に出ると、大日岳は孤高に聳える姿に見えた。
   爾来、大日岳には上がりたいという願望があり、今日はそのチャンスとなった。

   近くに行くと、切り立った大日岳から一人の男性が、心もとないかっこうをしながら鎖に掴まり降りている。
   成る程、やはり名の如く大日岳である。その男性が怖さで心もとないかっこうで降りる姿も理解できる。

   私等も、Nさん、かよこ、私の順でしっかり鎖を握り、岩に足の引っかかりを確認しながら登った。
   頂上には5〜6人、八峰を越えて来た若い人達がいた。こんなに怖い所と思わなかったという。
   最近若い人達が山に登る姿が多くなったという事が八海山に登り、そうだなと思った。
   
   私等も、大日岳ピークで記念撮影をして、ピークでの醍醐味を味わった。

   ガイドブックにも案内板にも八峰越えは上級者コースと記されているが、私は、槍ヶ岳の山頂に登るより八峰越え
   は怖さと危険度は高いと思っている。

   よって初心者と高所恐怖症の人は、1峰・地蔵岳、2峰・不動岳をもって八海山の頂上とすべきが私の考えであり、
   千本桧小屋前の八峰越えの案内板にも、同じ注意書きがされていた。

   今回大日岳は極めたが、私等夫婦は上級者と思っていないので、八峰は先回登った時、5峰の釈迦岳迄でとし、
   それ以降は越えない事にしている。

   大日岳の下山は、私が最初に降ろさせて貰い、機会が無いかも知れないので、二人が鎖を使って下山する姿を
   撮らせて貰った。

下山する男性 私等も順次鎖を頼って大日岳に登った
頂上で記念写真を撮る若者 私等も頂上で
頂上の様子 順次下山を開始する

大日岳稜線を梯子で降りて、尚、足場の狭い登山道歩きは要注意である



   下山の新開道も結構急な下りであった。振り向くと八海山はガスに覆われて見えなくなっていた。
   途中、腹もすいてきたので、1228mのカッパ倉で残りの握り飯を食べて小休止をする。

   今度は少し緩やかになるかと思ったら、4合目の稲荷清水まで急降下である。
   ぶな林に囲まれた稲荷清水に15時02分に着き休憩を取り、冷たくてまろやかな清水を飲み一息入れる。

   4合目からは、ぶなの落葉でクッションもあり、九十九折の下山道で快適に降りることが出来た。
   最後の下山口は林道途中から、4合目で出合った地元の方の案内で少し藪もあったが、近道という事でその道
   を歩いて2合目登山口に午後4時に到着する。




八峰を振り返るとガス ぶな林に囲まれた4合目稲荷清水
ぶな林を降りる 2合目登山口の小さな稲荷の祠




   屏風道を登り、大日岳のピークにも立てた八海山登山を無事に終える事が出来た。

   下山して帰路の途中、「天地人」のドラマのオープニングの画像に直江兼続が八海山・地蔵岳に立っているの
   かという疑問を、三条市井栗福楽寺を訪ね住職から話を聞き、その疑問を解明する事が出来た。

   その他、今までも知らなかった歴史も知る事が出来て意義ある八海山登山となった。
   その記事は、次回と致します。「天地人」を観ておられる方は参考になると思います。ご覧頂ければ幸いです。




八海山・地蔵岳に立つ直江兼続の考察

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