立山・室堂~五色ヶ原~薬師岳に!
二日目
二日目の縦走は約11時間の行程である。
3時30分に起床し、4時55分に山荘を出発する。
長丁場なので、急がずゆっくりペースで歩く事にする。
目標の薬師岳山荘には、午後4時に着けばと考えて歩く。
幸い天気は快晴、しかし、午後からは雲が出てくるだろうと 予測する
。 日は短くなりまだ暗いので
ヘッドランプを付けて取りあえず鳶(トンビ)岳を目指す。
=鳶岳途中から五色ヶ原を見下ろす=
夜明け前の五色ヶ原は、残雪と三日月池が光っている。
=目指す薬師岳と歩く尾根=
遥かに朝陽を浴びる雄姿が薬師岳だ!
縦走路も何となく簡単に見えるが、
行く先はかなりのアップダウンを繰り返す事になる。
正面の薬師岳を目指して稜線を歩く
=越中沢乗越にて=
鳶岳から約250m下り、越中沢岳2591m約240mの登りになる。
稜線は涼しい風が吹き上げて来る快適な縦走だ!
越中沢岳は案外遠いがあのピークか?
6:16 越中沢岳着 薬師岳をバックに
=展望抜群の越中沢岳で朝食=
2時間20分で越中沢岳に到着する360度を展望だ!
朝食タイムを50分、食後のコーヒーの味も格別であった。
素晴らしい光景を眺めゆっくり朝食、7:04 出発する
=目指す薬師岳の雄姿=
針ノ木岳始め立山連峰そして、目指す薬師岳の姿がひと際美くしい。
目指す朝日に輝く薬師岳
左・急降下のスゴの頭
7:22 急降下を終えスゴ乗越に
=越中沢岳、スゴの頭を越えて=
越中沢岳、スゴの頭と急登と急降下を繰り返して、
スゴ乗越を急な下りは膝に負担をかけないように下った。
急坂のスゴノ頭を振り返り進む・・・
9:57
=スゴ乗越小屋に=
4時間50分でスゴ乗越小屋に着く小屋の前に蛇口をひねると沢水が出た。
水を飲み補給をし、15分休憩を取る。
目指す薬師岳
1104 間山池
池の近くが間山
針ノ木岳周辺の北アルプスの稜線
=2800m峰を前に薬師岳を展望=
間山付近からガスが上がり始め展望は遮られて来るが、
稜線に出ると薬師岳と北薬師岳が時々ガスが切れ素晴らしい景観を魅せてくれた。
見晴らしが良い所だったのでここで昼食休憩を取る事にした
=2800m峰の大きな岩を歩く=
2800m峰を越えると大きな岩を渡りながら
トラバースをし、北薬師岳に向かう。
所々切り立った箇所もあるので気を締めて大きな石原を進む・・・
13:22
=北薬師岳、2,900m山頂に=
昼食休憩したところから数人が下りまた登る姿が見えたが、
その頂に立つことが出来た残念ながらガスが掛かり周辺が見えない。
水を飲み最後のピーク薬師岳を目指す。
金作谷カールを眺める
=ガスが上がり北薬師岳を背に=
北薬師岳を下り始めるとガスが上がる
下ってきた北薬師岳をバックに写真を撮ることが出来た。
=薬師岳も眼前に=
薬師岳までの縦走路も慎重を要すが景観は素晴らしい。
薬師岳の雄大な金作谷カールを見ながら、
カールから吹き上げてくる風も心地良い。
しかし、強い風が吹くと痩せ尾根を渡るので細心の注意が必要だ!
=北薬師側の痩せ尾根=
痩せ尾根を慎重に下る。
特にこの間の疲労が溜まっているので一層の注意が肝要だ!
幸い強風はなく、むしろ心地良い風に助けられた。
眺め休憩を入れながら進む・・・
薬師岳が近くなる
=薬師岳最後の登り!=
途中ガス切れ状態で、おにぎりを補給する山に来ると食欲が減退する。
気をつけているつもりだが、力が出なく体が食料の要求をする。
最後の坂も食糧補給で元気で登ることが出来た。
14:49
=2度目の薬師岳、2,926m山頂に!=
懐かしい雲の平縦走以来2回目の山頂であり 感慨深いものがあった。
薬師堂にお参りをし、ここまで来れたことに感謝をしながら柏手を打った。
丁度またガスが上がって来たが10分ほど休憩を取り山荘に向かって下山する。
=薬師岳を振り返り、薬師岳を後にする=
一回目の薬師岳は98年8月8日、9年前の一日前に登頂。
下山しながら当時の光景と思いを振り返りながら薬師小屋に向かった。
薬師小屋が見えて来た
振り返る
15:42
=薬師岳山荘に到着=
薬師岳山荘に3時40分に到着する。
11時間45分の所要時間でコースタイムを約1時間オーバーしているが、
途中景色を眺めながらの休憩時間と食事時間を十分に取っての縦走であった。
北薬師~薬師岳の縦走時も晴れてくれた満足の2日目であった。。
明日は下りのみで気も楽だ。
3日目に