2011年・飯豊連峰環境保全作業
2日目も切合小屋に終日停滞
飯豊を思う仲間の心はひとつであった!
10月2日(日) 雨
昨日から無線やラジオ情報からの天気予報は今日も終日雨。
切合小屋付近は高度差で山頂稜線より風雨は弱いが、御西小屋は風雨が強く吹き付けているとの事。
今日作業する草月平は相当な風雨が予想されるので、私等は慎重を期して今回の手伝いは無理と判断する。
切合小屋に待機していた環境省の現地担当と梅花皮小屋に泊まった井上さんとの交信では、作業現場へは無理せず
自主判断として井上さんのグループは御西小屋に向かったとの事。
稜線の風は強く時折突風も吹き荷物を担いでの移動は並大抵でない事を想像する。
しかし、グループのメンバーは小国山岳会始め屈強のメンバーが揃っている。
tamoさんと井上さんとの連絡で私等に無理をしないでとの応答を貰う。
申し訳ない気持ちを持ちながら行動を開始したみなさんの健闘を願い終日切合小屋で待機をする。
大日杉登山口から登って来た岳さんと船山さんの二人は切合小屋に立ち寄り、状況を把握して荷物を小屋に置き二人で
本山迄往復。
本山付近はみぞれや雪となったとの事、頂上付近と切合小屋ではやはり気象条件が違う。
途中最小限のネット張り作業をして本山小屋に向かって来たとの話を聞き、みなさんの頑張りに労をねぎらう気持ちに余り
あるものがあった。
東北大震災に遭われた天狗さんも被災以来初めての山で作業の手伝いに登って来られ、事情と天気を見計らい切合小屋
で待機をする事に。
明日2日の天気予報は一層山は冷え込むとの情報。
切合小屋での二階組は、輪になってお湯を沸かしたりアルコールを入れながら山形大学の菊池先生から山の保全と海岸の
植林防災の話を聞いたり、天狗さんから生々しい東北大震災で自ら被災した現状の話とあるべき街つくりの話を聞いたりで
小屋での待機も意義ある待機をさせて貰った。
環境省の坂本さんと大ちゃんも切合小屋から本山に移動し全体把握に動く姿にも頭が下がる。
私等は今年の作業は出来なかったが、進む人も待機する人も撤退する人も、飯豊のボランティア作業に参加し環境を少しで
も良くしたいという仲間の思いはひとつであった。
本山小屋での夕食時には、厳しい気象条件の中、作業が少しでも出来た満足感に浸りながら楽しい夕食になっているだろう
と思いながら、切合小屋も何時しか歌が出てコーラスも始まった・・・
三日目に