粟ヶ岳
1292.7m


登頂日 10月8日(火) 天気 晴 単独行


天気予報は台風の影響で朝晩変わり易い状態だ。

昨晩は朝だけの晴が、今朝の天気予報を見ると午前中が晴マークに変わった。

今月に入ってから腹の調子が悪くて朝昼晩とお粥の食事が続いた。
流石に減量を意識しなくとも体重は70kgを切りました。

昨晩は68kgと理想の体重?
休んでいた晩酌を少し入れました。

朝、気持ちも山に向かったので
体調もまずまずと思って早朝粟ヶ岳に向かいました。


台風の影響か気温は高目で風は無風だけど、
歩き始めると体の調子は良くも無く、悪くも無い・・・

6時27分、1合目登山口を出発する。                         これから目指す稜線はくっきり・・・
 


大栃平から眺める粟ヶ岳の三峰はくっきりだが
雲も多くなり、青空だった守門岳も雲が掛かって来る。

3合目は休まずに来たけど、まだ朝飯も食べていないので
少し腹ごしらえと大栃平のベンチに腰を降ろし小休憩を入れる。

今日の水の量は、10月に入ったので山頂まで500ccを用意する。
足りなければ、水場で補給と考えた。

 


大栃平で6分休んで出発する。

休んだから調子は良いはずだが、ペースがガクンと落ちる。

今日は単独なので遅くともマイペースで歩ける。
しかし、力が入らずスローペースで一歩一歩!

昨日梨もぎの手伝いの疲れもあるかな・・・?
しかし、その程度は関係ない・・・と思いながら歩く。

やがて3連梯子の急登、そしてまた4番目の梯子と続く・・・

 


無理せずゆっくり5番目の梯子を登る。




5番目の梯子を登り少し急登を頑張ると鎖場になる。

鎖場もゆっくり登り、8時11分、粟庭の頭、6合目にようやく辿り着きました。

 


足が前に進まないが、休憩する程の疲れではないので、
そのまま粟庭の頭を降りて7合目1,049mの砥沢ノ峰を目指す。

相変わらず風は無風状態。
ここまで来たのだから、スローペースでも山頂を目指す気持ちで進みます。

振り返ると何時も粟庭の頭は、山頂に次ぐ360度の展望台だ!




水場に差し掛ったが、山頂まで持参した500ccは大丈夫と判断して進む。

 


砥沢の峰の登りも胸突き八丁で自分でも鈍さを感じながら
一歩一歩でしかもゆっくりしか足が進まない。

8時36分、登り始めて2時間を超えて7合目小屋に着きました。




小屋入り口の踏み石は旧砥沢小屋の
土台石だったと先回月見登山の時、聞かされた。

ひとつ60kgあり、担き上げは一般会員は無理で
力持ちの大橋会員が受け持って10個を何日か掛けて担き上げたそうだ。




その石が小屋の周りにまだ置かれている。

私も当時砥沢の小屋の荷揚げを手伝ったが、
単なる手伝いの一員であり、あらためて当時記録を借りて読んでみた。

粟ヶ岳に小屋を!昭和39年、加茂山岳会が一丸となり、
沢山の人達の協力を得て完成させた
「砥沢ヒュッテ」とその建設記録は貴重なものである。

又この基礎石は貴重な当時を偲ぶ生き証人でもある。

 


小屋で2回目の休憩をし、ガス切れにならないように、
チョコレート菓子を口に入れ、弥彦山を眺めます。




どっこいしょっ!ベンチから腰を上げて山頂を目指す。

一部紅葉が始まった木々も目に入る。

 


8合目下から小屋を振り返り、さらに三峰の稜線を目指して進むが、
相変わらず力が入らず歩みは遅いが止むを得ない・・・

 


8合目の胸突き八丁の急登を終え北峰直下に差し掛かると
権ノ神岳、橋立方向の藪刈は終えて本道の登山道は藪!

だが、近いうちに頂上迄藪刈が進む計画だ・・・

 


北峰からの山頂                                   9合目からの山頂 
 


中峰、山頂はようやく目前となる。




最後の急登を終えると山頂の姿が見えて来る。




9時52分、粟ヶ岳山頂に着きました。

今日の粟ヶ岳は私一人かな?と思ったら暫く後に
水原から来られたともう一人が頂上に登って来ました。

一時曇った空も青空となり、山頂は少し風がありました。

1時間程頂上でのんびり過ごしました。

 


粟ヶ岳頂上に方位・山名盤が設置されています。

この方位・山名盤は、ステンレスを鋳型で山の形を入れて作成したものです。

加茂山岳会60周年記念に設置した方位・山名盤です。

当時この方位盤制作に関わった人達の知恵と技術と熱意が
凝縮され、他の山には見られない貴重な方位・名盤です。

今回の登山は先回見た時、汚れが付いていたので、
少しでも綺麗にとの思いがありました。

水を垂らし濡れ手拭いで傷つかないように拭いてみましたが、
期待したほど綺麗にならなかったので私の次の課題です。

見るのに何ら問題は無い汚れですが、貴重な方位・名盤を
名実ともに光らせたいと思う、私の勝手な願望の行為です。




10時54分、景色を眺めながら下山を始めました。

 


登りは逆光だったので紅葉の進行は分かりませんでしたが、
下山時は三峰の稜線付近は紅葉が始まっている様子が伺えました。

 


下山時も力が出ませんが、休憩は水を汲んで
水場入り口で休憩する事として小屋は通過です。




水を汲み水場入り口で休憩をしました。




水場で腰を上げ下り、砥沢の峰を見上げました。

この付近の紅葉の盛りは
素晴らしいコントラストの紅葉が見れます




6合目からの粟ヶ岳                             大栃平からの粟ヶ岳
 


6合目粟庭の頭、大栃平も素晴らしい紅葉が見れる所です。

もうお昼も過ぎ、私の腹が空腹を訴え始めました。

残ったおにぎりを食べるに大栃平は陽が射して暑いので
4合目下のブナ林で食べる事にして下りました。

三本ブナの下に腰を降ろして残ったおにぎりを食べました。

 


おにぎりを食べると少し元気が出たようです。

そのまま、休憩を取らずに13時25分、登山口迄降りました。

登り、3時間25分、下り、2時間31分、登下山約6時間
山頂の休憩を入れ今日は、約7時間の粟ヶ岳登山でした。




下山途中8合目付近で一人、3合目上でもう一人の方が頂上を
目指してスライドしました。

よって今日は私を含んで4人が粟ヶ岳を目指しました。

粟ヶ岳頂上付近は、今月半ば頃紅葉で
中半から20日頃7合目前後は紅葉かな?と思います。

今日の登山で体が重かったのは
今月以来の体調不良が一番の原因のように思いました。

短い紅葉の時期、紅葉前線は高い山から低い山に
そして北から南へどんどん南下して行きます。

その紅葉を追っかける力も年々衰えていますが、
紅葉の山を楽しみたい気持ちは変わりません。

粟ヶ岳に設置されている山小屋始め道標や水場等々
今迄あまり気にせず見ていましたが、
それぞれ設置とそれに纏わる苦労が多々あります。

今回はその一部を眺め、その苦労を噛みしめる事が出来ました。

さらに加茂山岳会の汗と結晶の歴史を紐解き見聞しながら、
何れご紹介出来ればと思った粟ヶ岳登山でした。


2010年11月7日、既に山頂の紅葉は終わっていましたが、
11月の初旬の7日は、印象に残る粟ヶ岳の残照(紅葉)でした。


残照の粟ヶ岳