北アルプス北部縦走


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トラバース道の上は新潟100名山の鉢ヶ岳です。

標高は2563mで雪倉岳より約62m高い山です。

今回可能であれば登頂したいと思っていました。

見上げると登山道はありませんが、登れそうなので
私等ふたりは登頂させて貰いました。


登山道はなくハイマツや草付を極力避けて登りました。

山頂が近くなるとガレの急登で九十九折で登り、約20分で山頂に着きました。

山頂にはケルンが積まれていましたが、山頂標識はありません。

私も3個ケルンに石を積むと、にょろり〜・・・鉢ヶ岳の御主様が姿を現しました。

1m以上もあるお主様ですが、お互いそっと・・・です。


山頂を後にし、三国境の方向の稜線に降りる目標で歩きます。


旭岳の右肩稜線から剣岳をアップしました。

鉢ヶ岳を登り下山はもっと楽チンと思い気分はルンルンです・・・

しかし、予想は外れ、別途鉢ヶ岳登頂記録としました。


トラバース道に出たのが丁度13時でした。

大分先行のふたりに遅れました。


鉢ヶ岳を振り返ると下山はスムースに見えますが、
実際は違うのでここからの鉢ヶ岳の登りはお勧めできません。

登山道の無い鉢ヶ岳は避けトラバース道歩きが正解です。

前の二人の距離を詰めるために三国境手前から稜線に上がる事にしました。

しかし、ここも途中危険個所がありやはり正解は指定された登山道です。
危険個所を過ぎ稜線に出ました。
稜線歩きは快適です。
歩いて来た雪倉岳と鉢ヶ岳です。
小蓮華岳を目指して歩きます。

振り向くと白馬岳と白馬槍で、この景観も素敵です。
14:57分、小蓮華岳に着きました。
小蓮華岳から今日泊りの白馬大池を見下ろします。
下山途中雷鳥のつがい?に会いました。
小蓮華岳を振り返ると、こちらからの小蓮華岳は荒々しい山容です。

再度白馬三山を振り返りました。

ここからの景観が一番かな・・・?
小蓮華岳から歩いた稜線も雄大です。
白馬大池も近くなりました。

4時35分白馬大池山荘に着きました。

tamoさん達は30分ほど前に到着し、手続きを終えてくれていました。
夕食は5時30分からでカツカレーの夕食でした。

15日は雨も覚悟をしましたが、有難い事に雨も降らず

曇り空でしたが、一日遠くまで山並みを見せてくれる縦走となりました。

3日目の明日は、下山で天気は気にする事無く休みました。




3日目 

蓮華温泉下山


9月16日(火)、縦走3日目は出発地の蓮華温泉に降ります。

朝5時30分の朝食を頂き、今日の朝はのんびりです。

6時37分白馬大池を出発しました。


白馬大池の周辺は広大なお花畑です。

この時期は花を終えたチングルマの姿が中心です。

左右のお花畑、白馬大池と小蓮華岳方向をバックに記念写真を撮り下山に掛ります。


大きな石のある登山道を慎重に歩き、
天狗の庭で一休みしようと思ったら雨がぽつぽつ降って来ました。

カッパを着て歩き出したら雨は止み、雲に覆われた雪倉岳に虹が出ました。



雨は降ったり止んだりで、歩いていると青空も出るようになりました。

白馬大池⇔蓮華温泉の看板のある所で
腰を降ろしてコーヒータイムで足休めをしました。

9時33分、登山口に到着です。

駐車場で着替えを持って蓮華温泉の温泉で
3日間の汗を流し疲れも流しました


帰路に途中ヒワ平の展望台に立ち寄り
雲の笠を被っていましたが、朝日岳と雪倉岳を眺めました。

正面の稜線は長栂山、黒岩山、犬ヶ岳と続く栂海新道の稜線です。



2005年8月、栂海新道を歩くのに
逆コースで蓮華温泉⇔朝日岳間の縦走は2度目です。

2009年・棚海新道縦走の記録

今回歩いて要所の記憶はあるものの
特に三国境から先と鉢ヶ岳のトラバース道には残雪があり
残雪の消えた登山道のイメージは違っていました。

9年前の体力・脚力は一番脂が乗っていたように思います。

今は、年齢と体力に応じた山登りや縦走を心掛けています。

しかし、このコースを私等夫婦は歩く事は無いと考えていました。

それが、実現した事は大きな喜びで、
tamoさん、キツカワさんに同行させて頂き感謝申し上げます。

ありがとうございました。