谷川連峰馬蹄形縦走
白毛門−朝日岳−茂倉岳−谷川岳


第一日目・朝日岳下山編


朝日岳から景観は一変!草紅葉の始まった草原に木道


宝川温泉への分岐


そして池糖が点在しています




伸びやかな草原に池糖は疲れを癒してくれる。

その景観をゆったり、のんびり気分で味わいながら
今迄と違って歩き易い木道歩きは快適である。


谷川連峰のオアシスと言っても過言ではない・・・




やがて草原と木道はゆるい登りとなり、ジャンクションピークへと続く・・・


巻機山に繋がる稜線とピークが目の前に、そして遠くに巻機山が見えて来た。


周囲の山肌の草木も色ずき始めている




 

青空に白い雲、色付き始めた登山道歩きは空中散歩だ!






ジャンクションピーク、やがて朽ちそうな巻機山への道標が出て来た。



登頂記を見たら1964年9月7日〜8日二日掛けて
単独で途中ビバークをして巻機山迄縦走した入り口である。

年月を計算すると丁度51年前の同じ時期に縦走をしている。

道標には道は無いと書かれていたが、当時も道は無く半薮の道無き道を
手探りで歩いた事を思い出すと懐かしさが蘇る。



少し歩くと当時歩いたその稜線が見える


ジャンクションピークから長いくだりとなり、
右前方に越後のマッターホルン、岩陵の大源太山が見える


その下りに間もなく入る




下りながら巻機山の縦走路を何回も振り向く




清水峠への長い下りの始まり


下りながら秋の花が癒してくれる
 

残り花、ウメバチソウも
 


長い下り、所々ガレた所もあり転げないように注意して下る。

下山途中に谷川岳方面からの日帰り周回の若者ふたりに会った。

後で会った青年から「この先水場は無いでしょうか」と訪ねられたが、
「それらしき水場は無い」と答え、水の有無を確認すると飲み水は干していた。

青年は遠慮したが、この先水が無かったら相当の苦労をするので
「遠慮は要らない」と、予備の水を400cc程提供した。

青年は帽子を取って礼を言われたが、水場の確認が悪かったのか
水は持参の量で足りると思ったのか定かではないが、
これを機に水の大切さを知り、反省しながら次の山登りに生かしてくれると思った。



暫らく下ると池糖が見えた、ここも心のオアシスで気持ちが「ほっ」とする。




鉄塔が見えて来たので清水峠近しか・・・何時しか雲も厚くなって来た


振り返ると大分稜線を下った


ようやく清水峠の避難小屋と東電小屋が見て来た


避難小屋の外観


内側は左右に4人づつ、8人は泊れる


東電小屋の前で一休みする。

ここで10分程休み2時23分に出発するが、蓬峠迄1時間50分。

疲れもあるのでコースタイム通りには歩けないので、
夕食は5時でそれまで小屋に着くようにとの事で、4時30分には着こうと歩き出す。



清水峠には何回訪れただろうか?

記憶では3回はこの峠に立っているようだ。

休憩を終え最後の登りである七つ小屋山に向け、疲れた足に気持ちを入れて登る。



大源太山が右に現れたのでアップする


ひとつのピークに上がると、さらに先は長く七つ小屋山はピークの先端で
気持ちはうんざりだが、そうも言っていられないので、気持ちは「ヨシ!」と切り替える。


振り返ると峠にガスが掛かってきた


大源太山への分岐


七つ小屋山がようやく目前に・・・


歩いて来た稜線をバックに初めて立つ七つ小屋山の山頂。
15:20分1時間掛からず疲れた割りに順調だ!


蓬峠迄約1時間、新潟県側からガスが湧く


草つきに小さな池糖が点在する。


下りばかりと思ったら又登りのようだ。


登山道は笹が被っていると思ったら刈払いされている。


稜線がたごやかになるので蓬峠はもう少しか・・・


下に池糖とテントが見えるのでようやく蓬ヒュッテか、


ようやく新装の蓬ヒュッテです


16時10分、蓬ヒュッテに無事到着です。





早速小屋に入り主人に予約を入れていたが、手続きをする。
1泊2食、食事はレトルトだがひとり7千円。

合わせてビールを買い無事到着を祝い、
明日目指す武能岳と茂倉岳に向かってふたりで乾杯!



ふたりでこのコースは無理と諦めていたが、ハンディを乗り越え、
一日目の難関の目標を達成したが、気を緩めずに明日に備える。

ビールで乾き切った喉を美味しく潤し、早速明日の水汲みに水場に降りる。

山友のアカザワさんが、小屋の主人・高波さんと知り合いと知っていたので
水場にあった4Lのボトルと自分達の水を4Lを合せて
8Lの水をザックに入れて帰る。

大きな水ボトルはアカザワさんのように
沢山の荷揚げは無理だけどと、ご主人に水を渡す。

水場は伏流水のようでどんどんと出ていた。

往復の時間は、余裕を見て25〜30分を見た方がよさそうだ。

5時を過ぎ夕食、私等は蓬ヒュッテ改築に多額の寄付をされた
早稲田大学生物同好会のみなさんと同席させて貰い、
お酒を飲みながら団欒をさせて貰う。

夕食を終え8時前に床に付き、
隣の人と山の話をしながらいつしか眠りに付く・・・


二日目に続く