谷川連峰馬蹄形縦走
白毛門−朝日岳−茂倉岳−谷川岳


第二日目・蓬峠出発・谷川岳下山編


=コースタイム=
 二日目
 
蓬ヒュッテ発5:55-6:50武能岳6:53-休憩0:20-9:05茂倉岳9:11-一ノ倉岳9:36-谷川岳@10:49-谷川岳A11:04
 11:14肩の小屋11:23-天狗の溜場12:05-
休憩10分-熊穴沢の小屋12:47-天神平13:25-(ロープウェイ)-土合着14:05




蓬ヒュッテで迎えた二日目の朝。

窓越しに外を見ると天気は良さそう!早速カメラを持って眺めの良い天場に立つ。

5時15分、日の出前。昨日歩いた白毛門〜朝日岳稜線。


蓬峠テント場の夜明け


天場から谷川岳方面


少し高い所に移動し七つ小屋山から蓬峠への稜線を撮る


朝食は5時30分、混ぜご飯と味噌汁を頂き出発準備をする。

ご主人と早稲田生物同好会のみなさんに挨拶をして小屋を出る。

ご主人が出発に際し山旅の安全を願い鐘を鳴らしてくれると言うので記念写真を!



記念写真を撮り終えご主人の山旅安全の鐘の音を聴きながら
5時55分、蓬ヒュッテを出発する。

私は鐘の音を聴きながら「ありがとうございました」と手を振り
蓬ヒュッテを後にして武能岳の登りに入りました。



振り返ると大分小屋も遠くなりました。


蓬峠から土合&土樽への分岐は大分上だった


目の前の稜線の先が武能岳


綺麗に刈払いされた登山道を歩きます

朝の冷たい風が吹き歩き易いコンデションです


朝露に濡れたリンドウとワレモッコー
 

そしてトリカブトが静かに迎えてくれました


大分高度が上がりました。蓬峠の全景、
後ろに七つ小屋山、その左に大源太山、遠くに巻機山が見えます


武能岳は前のピークのまだ先、
後ろに薄っすら雲が掛かる茂倉岳が見えます


ようやく武能岳の山頂が見えてきました


涼風が吹き付け、武能岳の登りは順調です


6時50分、武能岳山頂




記念写真を撮り茂倉岳を目指します


茂倉岳にガスが掛かる


武能岳の下りは、岩混じりの急降下で慎重にゆっくり・・・
ようやく緩やかになる


所々悪路も・・・後ろの岩山が武能岳


目指す茂倉岳にガスが掛かって来ました


蓬峠からの武能岳は草付きの山に見えるが、反対側はドッシリとした岩山


武能岳を振り返ると群馬県側沢筋は強いガス


茂倉岳方面もガス、前の小ピークを巻く


小ピークも巻くと岩山


ガスの中、黙々と茂倉岳を登り、ようやく山頂らしき様子だ


9時5分、茂倉岳山頂に到着
 

茂倉岳山頂の様子


前のピークが一の倉岳、そして谷川岳にと稜線が続く・・・

冷たい風が右から左に吹きガスは稜線に遮られる。

途中半袖では寒いので長袖のシャツと手袋を着用する。


一ノ倉岳下の草付きから万太郎山


茂倉岳を振り返る


一ノ倉岳山頂の標識

何年か前に中芝新道を降りた事があるが今は無理、危険!


一ノ倉岳山頂避難小屋、二人は寝れるが、数人は避難出来る。
 

ガスで仕切られた稜線、その稜線の尾根を進みます。

シャツと手袋を着用したけど暑いのでシャツは脱ぎ手袋も外す。




一ノ倉岳の下りは岩状で急降下、ゆっくり慎重に降りる。

さらに岩の登山道を登り降りします。


茂倉岳と一ノ倉岳


「のぞき」は、一ノ倉沢と岩壁を見下ろす所で今日はガスで見えませんが、
晴れた時は吸い込まれそうになるので敢えて「のぞき」はしなくとも・・・


谷川岳方面から若いグループがこちらに向かっています。

すれ違って話したら大源太山に向かうとの事。


富士浅間神社奥の院の祠


奥の院をお参りしてもうすぐの谷川岳に向かう


双耳峰の谷川岳山頂・オキノ耳が目前です


山頂には沢山人が居ました。若い人が多いのに驚く


記念撮影を終え、隣の谷川岳山頂・トマノ耳に行きます


谷川岳山頂・トマノ耳


11時5分、谷川連峰馬蹄形縦走最後のピークです


肩の小屋に寄りジュースで喉を潤し、一息入れて下山します。



谷川岳は曇りですが山頂にはそれなりの人、下山時にも沢山の人とすれ違いました。
時間的にみなさんは大半が登り終えた時間です。

展望が利かないので天狗の溜まり場には誰も居ません。




谷川岳の下りは岩や石が多く下り難い登山路です。
数年前は登りも下りも順調だった谷川岳の登山道、特に下りは要注意!

健常者の時は気が付かなかったが、障碍者とその付き添い登山で気が付くが
ゆっくりでも登れてそして下れるだけでも幸せを感じる。

疲れで滑ったり転ばないように注意しながらの下山です。

途中休憩を一回入れて天神平ロープウエイ駅です。



13時25分、ロープウェイ駅に到着し、



ロープウェイに降りて土合に駐車場まで歩きます。

駐車場に着くと沢山の車が駐車していました。

14時05分土合駐車場着。

二日間の谷川連峰馬蹄形縦走を無事終えました。




振り返るとほぼ予定した時間に二日間とも歩く事が出来た。

山で出会った人と立ち話や景観を楽しみながらの山歩き。

かよこの要望でスケッチタイム等、
適当に入れた休憩を考えると、緊張箇所も多々あったが、
安全第一にした登山の楽しみと醍醐味を味わった縦走であった。

そして何よりも初日は青空の下、涼風に吹かれ
私等には甘くないコースを歩けた事は時期の判断に加え、
天候に助けられた二日間の縦走であった。

前回谷川岳から平標山迄の稜線歩き、
もう無理と諦めていた今回の白毛門から谷川岳の縦走、
そして、谷川連峰の稜線を繋げる事が出来た。

そんな満足感にも浸り、無事縦走を終える事が出来た喜びは、
私等には山登り人生の大きな喜びの一コマとなった。


おわり

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2011年7月17日〜18日
谷川岳〜平標山への縦走記