粟ヶ岳権ノ神岳
馬蹄形縦走



登頂日 2016年5月28日(土) 天気 曇後晴れ
メンバー  私等夫婦 下山は小柳&Yさん


高城を始めヒメサユリ情報が聞かれる季節となった。

粟ヶ岳のヒメサユリもそろそろと思い
開花状況の様子伺いも兼ねて粟ヶ岳登山に出掛ける。

コースは昨年6月2日に歩いた七頭尾根から権ノ神岳の経由を考えた。

加茂市では熊出没の熊情報の第4号が全戸に配布された。

当然熊は粟ヶ岳を中心にした周辺の山から里に降りてくるので要注意!

今日は鈴鳴らし笛を首に掛けて必要があればと用意する。

6時10分頃、水源地駐車場には既に7〜8台が駐車していた。

奥の駐車帯にも既に3台が駐車し、
私等も空いている所に駐車し準備をして歩き始める。


空はどんより・・・
この程度が歩き易いと思いながら登山者カードに記入し6:25に登山開始する。


登山を始めると次から次へと車が入ってくる様子が伺えた。

思った以上に今日の粟ヶ岳登山者は多いので熊は驚いて谷底で休養か?

緑も濃くなり青葉の小道を歩く気分で登る・・・


やがて両脇に山ツツジが赤い色どりを添え迎えてくれる






7:35、大栃平に着きベンチに腰を降ろし水を飲んで出発!


登山道を進むと左右に山ツツジが励ましてくれる


鎖場からの砥沢の峰と一峰(北峰)が見える。


鎖場の右下の山ツツジと谷ウツギ、守門岳は靄の中。


6合目・粟庭の頭から目指す粟ヶ岳を見上げる


鞍部に咲く山ツツジとヒメサユリ








この花は、ウツギ類と思うが名前は?
 

一歩・一歩登り水場に、そして7号目の小屋を目指す。


8:44、山小屋・粟ヶ岳ヒュッテに到着しベンチでひと休み・・・


ひと休みしてヒメサユリの開花を見れるかと楽しにして登ると・・・

ヒメサユリの葉は見れるが花はまるで無く、しかも葉の頭が切れている感じも・・・


色着いた蕾のヒメサユリはポツリと稀!


8合目上下もヒメサユリの株は見れず
今年は早いと思ったヒメサユリは今の所は咲くのかな?と安じる・・・


9合目前後に蕾を付け始めたヒメサユリもあり、心配も少し和らぐ・・・


9合目手前で後ろから小柳さん、
やはりヒメサユリの開花状況を眺めに登られたとの事。

一緒になり山頂を目指す。


9:45、山頂に到着、山頂には駐車場の車の数からすると5〜6人と少ない。



腰を降ろして、早い昼食を食べながら休憩しているとだんだん多くの人達が山頂に・・・

グループで登って来たみなさんは、何年振りに会うメンバーの人達で再会を懐かしむ・・・

また、Oさんご夫妻も登って来られ、
お互い元気で懐かしい再会を喜び合う粟ヶ岳山頂であった。

10:45分、休む事約1時間、小柳さんと山頂で知り合ったYさん、
私等と一緒に七頭尾根、権ノ神岳経由で下山する。



11:01、小柳さんを先頭に北峰の縦走路に入る


縦走路にはイワカガミが所々に咲いていた。
 

しっかり蕾を付けたヒメサユリが姿を現す


開花したヒメサユリが何輪も・・・


花を観たり粟ヶ岳の後姿を眺めたりしながら細尾根のアップダウンを進む・・・




Yさんは、思い掛けない素敵なコース歩きに感動!
途中休憩を入れて貰いお互い気儘に景観を眺める・・・


そして、また権ノ神岳を目指して進む・・・・



このコースはヒメサユリの開花が進んでいた。
何故だろうか?細尾根で日当たりも良いので開花が進んでいるのかな?

だとすると、一般道のヒメサユリの開花は大丈夫かな?

それにしても昨年は、このコースでこの開花状況であれば、
7合目小屋の上はもっと沢山のヒメサユリが開花していても良いのだが・・・
と、思いながら進む、昨年は8合目前後はさっぱりだったが、見事に花を付けた。



そして、粟ヶ岳で唯一のシラネアオイノ群生する所を横に見て進む・・・


急登を登り、12:24、権ノ神岳に到着する。


一息入れ12:33、権ノ神岳長坂を下る。
昨年はここにヒメサユリが咲いていたのだが今年はまだゼロだ!


仮払いされた長坂を延々と下り、途中休憩を入れ、やがて奇形ぶなを通り・・・


そしてピークをひとつ越えて、13:48分ようやく橋立に着く。


橋立は上高柳と宝蔵山、そして新ヶ沢&小乙への分岐で
私等は新ヶ沢・小乙へのルートに下る。

途中快適な少ブナ林を通るが・・・




途中一部沢に入り、小乙への分岐から沢を越え、
そしてへつって歩く登山道と草を分けて進む悪路もあるコースを進む。





途中山の神・三寿様でひと休み、朴の木清水で水を飲み林道に出て歩き出すと・・・
まだ腰痛が完全でない私に異変が生じた。

悪路の歩きと長時間歩きの負担からか、右膝に痛みが走り始めた・・・

右足を引きずるが、思うように歩けない状態になる。
先週の毛石山の最後も同じようになったが、その時より重い。

持参のチュウブを取り出し膝の上下に巻き付けて痛みを殺して歩く・・・

この状態は予測して私等はこのコースを選択しての粟ヶ岳であり、
先に歩く小柳さんとYさんには知らせず、遅れて歩くと痛みも和らぎ、
3時15分ようやく自動車道の林道に出て3時30分に登山口の山の神に到着。

無事目的の馬蹄形縦走を果す事が出来た。

山の神にお参りし、停車した車に戻り帰路に着くが、
途中、第一水源地に駐車場に立ち寄ると意外や、7輪&10輪の株のヒメサユリに出会う。


第1水源地の駐車場に停車、管理棟の脇の自販機にジュースを買いに向かう。


そして、左のキャン場入り口方向を見ると数株のヒメサユリが見えた。


数株のヒメサユリに近付き眺めると見事なヒメサユリだ!
左の株に咲いていたヒメサユリは何と、10輪!



その後ろの株も見事!7厘の花が付いていた。



ここにヒメサユリがあるとは初めて知り、
管理人室のドアを叩くと幸いにも知り合いの人で、
「何方が植えたのですか?」と尋ねると・・・

「植えたのではなく自生です」との話でビックリ!

「前はもっと沢山咲いていたのですが、猿が掘って少なくなった」
との話・・・、炭焼き小屋の後ろにも2〜3株に数輪の花が咲いていた。

ここに見頃で見事なヒメサユリが!
しかも10輪&7厘の花を付けたヒメサユリはなかなか見れない!

粟ヶ岳のヒメサユリは、現在はここが見頃なので下山後に
株数は少ないが、見事な花を付けたヒメサユリを是非ご覧ください。

そして、この少ない大輪の株を何時までも大切にと思います。


おわり

2015年6月2日の記録