猿毛岳遭難者捜索記


   2010年2月4日(木)
    猿毛岳に遭難事故が発生した。
    
    この日は午前中吹雪で何処の道路も雪と見通しの悪さで渋滞をしていた。

     私も買い物で新潟に出掛けたが、国道49号線は渋滞で動かず、止む無く脇道にそれて走った。 
    吹雪で先が見えないが対向車に注意を払い、脇は突っ込んでも雪の壁で、田に落ちる心配は無い。

    しかし、吹雪で行く先の検討が付かずハンドル任せで走っていたら亀田方向に走っているつもりが気が
    付くと反対方向の黒崎の近くを走っていた。

    お昼近くになると吹雪も小康状態になり、買いたい目的の品物は手に入らなかったがお昼過ぎに家に
    帰る事が出来た。

    午後は、午前中と打って変わり、青空が出て雪国特有の素晴らしい雪景色となる。

    翌朝の新聞を見ると猿毛岳に遭難者が出たとの記事があった。

    326,7m、低山・猿毛岳に遭難!

    今まで粟ヶ岳での遭難は何件かあり、還らぬ人もいるが、猿毛岳での遭難は半信半疑であった。

    昨日4日は、午前中は吹雪!午後からは晴れて青空!そしてその日の夕方から雪が降り出し近年稀に
    みる降雪となった。

    猿毛岳麓の集落は夕方5時頃から雪が降り出し、仕事で帰る乗用車が立ち往生する程に雪が積もった
    そうである。

    当然山は50〜60cmは猶予もあり、吹き溜まりは1mを超えたであろう事が次の日の捜索で立証され
    ている。

    この状況での遭難が、低山と言えども捜索活動の大きな障害となり、遭難者も予期せぬ天候の中悪戦
    苦闘をされた事が発見現場から伺い知る事が出来た。

    幸い大勢の人達のボランティア捜索で遭難から51日目に発見し、思い起こすと劇的な発見であった。

    この遭難捜索を通じて遭難者をお悔み申し上げると共に「低山の山も侮るな」と貴重な教訓としたい。


        以下その日の捜索状況を記した私のブログ記事です。

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