新年・粟ヶ岳登山


登頂日 1月3日(金) 天気 曇後晴
登頂者 加茂山岳会 12名(山の神迄2名 3合目迄3名 小屋迄7名)
*個々の力量と自己判断に合わせての参加です。


1月3日は加茂山岳会年中行事となっている粟ヶ岳の新年登山の日です。
私は今年初めて参加させて貰いました。

多少の荒天でも出掛ける事を私は覚悟して参加、
天気予報は終日曇りですが、山の天気は分かりません。

午前7時30分、除雪終了地点に集合です。
仕度完了後、北澤会長の挨拶、担当リーダーの挨拶で出発しました。





この日は、楽山会のパーティーが11名?
他に久し振りにハタノさんの顔も見る事が出来ました。

途中ミナガワさんとも合い、この日の登頂者は私等7名を含め
早朝の先行者を合わせ、22名の登頂者になったと思います。

雪は比較的締まっていましたが、でも少し抜かり気味で
林道を30分少々掛かって第2ダムサイト・山の神で
後続を待って本格的な登山を前に記念写真を撮りました。



ダムサイトを渡り登山口に。                           2合目手前からの粟ヶ岳方向を見上げる            



加茂山岳会若手二人が先行し、後に続きます。
会長は後続のメンバーを確認しながら後方で歩いています。

途中後ろを振り向くと、三条のミナガワさんと友達です。

久し振りの顔合わせで挨拶を交わして健脚のミナガワさんは
先に進んで行きます。




大栃平からの左砥沢の峰、右方向上の粟ヶ岳山頂は雲の中です。
降らないだけでも良い日と思い、私もこれから始まる急登を目指します。




高度を上げると気温も低く風も強くなり体感温度が下がって来ます。
途中フリースをザックから出して着込みました。

後続の方が追い着き追い抜いて行きます。

夏道は梯子が5個も掛かっている急登続きでので、
私は自分のペースで時折記録のシャッターを切りながら登ります。

急登を一歩一歩、有難い事に先行者のトレースは大いに助かります。

荷物は寒さ対策は十分確保し、必要最小限ですが堪えます。

日頃低山猿毛岳に登り、約10kgを超える薪をトレーニングの心算で
担いだ成果は少しはありと思いながら登りました。

急登を終えると今度は鎖場です。

ここも先行者のトレースは大助かりですが、
油断禁物!慎重に一歩一歩登ります。

前方は山頂付近も見えない幽玄の世界です。




鎖場手前から歩いて来た稜線を振り返りました。
少し青空が見えて来たようです。




粟庭の頭・6合目に来ると青空が広がり、景観は一変しました。

6合目からは両脇切り立ったナイフエッジ状態の稜線を歩きます。

ここも慎重を要するケ所ですが、
素晴らしい景観に感動しながらも気を抜かず進みます。




もう20分位登ると避難小屋のある7合目です。

お日様が出ると出ないでは体感温度は全く違います。

幸いにも今日のお日様は素晴らしい景観を見せてくれました。

風も和らぎ登山者の大きな味方です。





後からも続く人が何人か見えます。



7合目の小屋が見えて来ました。



北峰は雲の中、当然粟ヶ岳本峰も雲の中ですが
1000m前後の権ノ神岳、宝蔵山、白山、遠くの菅名岳は見えました。




山頂はガスだったので今日は小屋まで来てこれだけの景観を
見る事が出来ただけで満足し、小屋で昼食を取りました。

昼食を終え外に出て見ると北峰、中峰、本峰の姿と稜線も見えていました。

今日は、ラッキーな新年粟ヶ岳登山となりました。






時計を見ると1時近なので、小屋からの景観を眺めてゆっくり下山としました。

2014年、粟ヶ岳・正月登山7人の記念写真です。




満足の登山ですが、下山も気が抜けません。

北澤会長は女性会員をフォローしながら下山です。




危険個所を終え、大栃平で雪山の景観を眺めながら休憩しました。




大栃平から仰ぎ見る白銀の粟ヶ岳の姿です。

登る時の幽玄の粟ヶ岳とは違った素晴らしい景観です。




下山して第一水源地からの粟ヶ岳の姿です。




除雪終了地点で今日の登頂者のリーダーを務めた
会の最年少者のイシズキさんの挨拶で今日の登山を終えました。


雪の時期、粟ヶ岳は登山口迄は比較的容易に行けますが、
粟ヶ岳は慎重を要するケ所が何か所もあり、
比較的難度は高い山と思っています。

同じ雪山でも雪の量、雪の質によっても難易度は
その都度大きく変化します。(何処の山も同じ)

その中で今回の粟ヶ岳は、雪の条件と天気予報に反して
お昼頃から青空が広がった事は、好条件の登山であったと思います。


私の雪の粟ヶ岳、特徴的な記録です。

 2007年1月5日の記録 正月にツボ足で山頂まで歩けた年

2008年4月2日の記録 4月でも雪が多いと油断出来ない経験

2009年1月22日の記録 今回と雪の量は同じ程度だが、雪質が柔らか・・・
この時一緒に登った山友のKさんは、3年前槍ヶ岳で滑落、還らざる人となる。

私も残雪の粟ヶ岳で滑落、一命を取り止めてから山は一層慎重になり、
年を重ねたら身の熟しも衰え、雪山等は一層慎重・臆病になりました。

2010年4月9日の記録、残雪の粟ヶ岳〜権ノ神岳〜白山迄の縦走

私の粟ヶ岳の登頂記録
新緑や紅葉、ひめさゆりが咲く粟ヶ岳も素敵です。

同行させて戴くにはこれからも脚力の衰えを自分自身の努力でカバーし、
今後も仲間のみなさんと一緒に登れるように頑張りたいと、
粟ヶ岳新年登山にあたり思いを新たにしました。